在イラン・カナダ大使館、閉鎖:今も続く西洋による対イラン・プロパガンダ/外交戦争
2012年09月08日付 Mardomsalari 紙

 カナダ外務省はイラン・イスラーム共和国に対するアメリカの敵対的政策に追従する形で、昨日、同国外相の署名入りの声明の中で、在テヘラン・カナダ大使館の閉鎖を発表した。

 メフル通信がCBSの報道として伝えたところによると、カナダのジョン・ベアード外相はこの声明の中で、カナダはイランにある自国の大使館を閉鎖する旨を表明、さらにカナダにおけるイラン人外交官の駐在を認めないこと、イラン人外交官はカナダを退去しなければならないことなどを記している。

 声明の続きで、カナダ外相はさらに「イラン政府に対するカナダの立場は明確である。われわれはイランを、世界の平和と国際的な安全に対する脅威であると考えている」と主張している。

 声明によると、イランが〔イスラエルに対する〕「抵抗」の一員としてシリアを支持していることや、平和的な核計画を継続していること、そしてシオニスト体制に対して〔敵対的な〕立場を取っていることなどが、カナダがイランとの外交関係の断絶を決めた理由であるという。

 この声明はまた、イラン人外交官にはカナダを退去するにあたって、5日間の猶予が与えられていることを記している。

 今年のオルディーベヘシュト月〔4〜5月〕、カナダは経費削減を目的に、在イラン大使館のヴィザ発給部門を閉鎖していた。その際、同大使館は声明の中で、イラン人へのヴィザの発給業務はトルコのアンカラにあるカナダ大使館に移管されたことを表明していた。

〔‥‥〕

 2006年の〔カナダによる?〕国勢調査によれば、カナダには12万人以上のイラン人が居住し〔※先日イランが発表した数字によれば、その数は41万人に上るという〕、毎年イランに住んでいる彼らの親戚数千名が、面会を目的にカナダを訪れているという。

 昨年の11月には、在テヘラン・イギリス大使館も領事部門を閉鎖し、業務をトルコに移管している。

 イギリス及びカナダがトルコに領事業務を移管したことで、両国およびその他の西洋諸国にとって、イラン市民をスカウトし、イランに対するスパイ活動を実行することが、これまで以上に容易なこととなっている。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27555 )