イスタンブルのエセンユルトにて自治体の貢献によって建設されたジェムエヴィが、来月開放される。
新たに建設されたジェムエヴィを含めると、区内のジェムエヴィの数は5ヶ所に達することとなる。6年前までは1階建てで広いだけの建物にて公共サービスを行なっていたオルネキ・ジェムエヴィの変化するプロセスは、公正発展党(AKP)に所属するエセンユルトのネジミ・カドゥオール区長の訪問によって始まった。ジェムエヴィのヒュセイン・チャン管理長がカドゥオール区長に対して、この建物が不十分であることや申し出と要求のバランスが釣り合っていないことを説明すると、改装の取り組みのための口火が切られた。カドゥオール区長は、「新しい建物の計画を用意させた。あらゆる支援を喜んで行う」と約束した。チャン管理長が提供した情報によると、この約束のもとにジェムエヴィのために3階建ての新しい建物の計画が立てられ、建物の設計が行われた。さらにはこの建物自体の費用を賄うために、地下には2つのテナントスペースを作らせ、これらのテナントスペースは賃貸に出された。このジェムエヴィの建物は、自治体の多大な支援によるものであると管理長は述べた。またヒュセイン・チャン管理長は、この建物ではすでに若者に向けたバーラマの演奏教室や、セマーの前の談話で使用が開始されたと述べた。食堂や文化センター、そして500人を収容するセマー用のサロンによりまったく新しい外観となったこのジェムエヴィは、10月に行なわれる公のオープニングセレモニーを待ちわびている。
アレヴィーのデデであるアリ・ヨラチャンさんは、今回建設されたジェムエヴィに対し感謝していると述べた。宗教コミュニティとしての願いが世の中に間違った形で伝えられていると話すヨラチャンさんは、「われわれの唯一の願いは法的に認められることであり、国家から給料を受け取ることなど望んではいません」 と述べた。アレヴィー性を一つの宗教のように世の中は見ていないと話すヨラチャンさんは、すべてのイスラム世界が平和の中に存在するべきだと述べた。
ネジミ・カドゥオール区長もまた、エセンユルトに暮らすアレヴィーの人々の要望を受け入れる目的で区内に5ヶ所のジェムエヴィを建設したと述べた。これらのジェムエヴィが、ハラミデレ・ジェムエヴィやナームク・ケマル街のギュネシ・ジェムエヴィ、聖者教育文化財団ジェムエヴィ、そしてクルチェシュメ・ジェム エヴィであると話した。これらのジェムエヴィには、自治体として多大な支援を提供したと表明するカドゥオール区長は、「聖なる預言者に、そして彼の弟子たちに心を捧げ、そして彼らを敬愛するすべての人々にわれわれは奉仕する」と述べた。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:27565 )