「イランは反対意見の表明を拒絶しない」:ラーリージャーニー氏、ムルスィー発言に関し
2012年08月31日付 Hamshahri 紙
我が国の外交官を務めたことのある
ジャヴァード・ラーリージャーニー氏は、エジプトのムルスィー大統領のNAM(非同盟運動)会議での演説について、イラン・イスラーム共和国は反対意見の表明を拒絶しないと述べた上で、「他者の意見は排除すべきだとは、われわれは思っていない」と述べた。
モハンマド・ジャヴァード・ラーリージャーニー氏はテレビ番組「昨日、今日、明日」の中で、国連の機構改革の必要性について言及し、「この機関は西洋諸国によって、その名が汚されてしまった。彼らはこの機関を自らの道具として使い、ときたまこの機関の在り方が気にくわなくなると、それを侮蔑する態度に出るからだ」と発言した。
同氏はまた、〔非同盟運動加盟国の〕首脳らに対してテヘラン会議への出席を取り止めるよう、西洋諸国が働きかけていたことについて指摘し、一部の西洋諸国による〔首脳らへの〕メッセージのやりとりを暴露した上で、次のように述べた。
この件では、西洋は〈メッセージ〉以上の行動も起こしていた。西洋諸国の外務大臣や大統領らは、数ヵ月間にわたって広範な外交活動を展開し、NAM関係者がテヘラン〔での首脳会議〕に出席しないよう、働きかけていたのである。しかし西洋諸国は大いなる失敗に直面したのだ。
ラーリージャーニー氏は続けて、テヘラン会議の開催はイラン・イスラーム共和国にとって大いなる勝利であったと強調し、「テヘラン会議に参加しなかった国は特典を失い、損をしてしまったようだ」と話した。
同氏はNAM会議でのエジプト・ムルスィー大統領の演説について、イラン・イスラーム共和国は反対意見の表明を拒絶しないと述べた上で、「他者の意見は排除すべきだとは、われわれは思っていない。テヘラン会議では、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領や潘基文国連事務総長から、〔イランの政策に〕反対する意見が出されたが、しかし我々は〔自由な〕意見表明に反対していないし、自分の意見を他人に強要すべきでもないと考えている」と述べた。
ハバル・オンラインの報道によると、エジプトのムハンマド・ムルスィー大統領はテヘラン会議での自身の演説で、シリア問題について言及した上で、反アサド政権側を擁護する姿勢を示し、「シリア人民の側に立ち、自らの正統性を失った暴虐な体制に対して立ち上がることは、一つの倫理的な義務と言える」と述べた。同大統領はさらに、「これは政治的にも、戦略的にも必要なことである。これは、自立したシリアに対するわれわれの信念から出てくるものであり、シリアで自由と正義を渇望する人々の運動に対して、われわれは全員、100パーセントの支持を表明する必要がある」と付け加えた。
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ジャヴァード・ラーリージャーニー氏は、テヘラン会議でムハンマド・ムルスィー大統領と潘基文国連事務総長の側から反対意見が表明されたことは、イラン・イスラーム共和国の偉大さと寛大さを示すものであると強調し、「今回のテヘラン会議は、イラン・イスラーム共和国の偉大さと高邁さを示すものだ」と述べた。
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( 翻訳者:8409013 )
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