新入生、混乱のなかで初登校ー5歳入学の4+4+4制はじまる
2012年09月11日付 Radikal 紙
E学校システムには、月齢60-72ヵ月の児童213万3千人の就学登録がなされた。そのうち、就学必須の66-72ヵ月の児童数は60万人であり、60-66ヵ月の児童については、父兄が希望すれば就学できる。
教室が新入生でいっぱいになる中、年齢・身体双方において違いが目についた。多くの学校で、子供たちは手洗い場に手が届かなかった。
2012-13学校年度は、就学開始年齢を5歳に引き下げる4+4+4システムの議論の最中スタートし、現場では混乱が生じた。新入生は「順応プログラム」の下、昨日初登校した。しかし、多くの学校では体格の小さな子供に配慮したインフラ整備が行われていなかった。水道の蛇口に手が届かず、背の届くトイレで手を洗う児童もいた。就学登録児童数が倍になり、学校側は、コンテナや職員室を教室代わりに使用することで対策を講じた。しかし、教室当たりの児童数は50人以下とはならず、同じ地域内で、30人のクラスもあれば、55人のクラスもある。生徒数5千人の学校で入学免除の診断書を得られなかったことに落胆し、「幼稚園で遊ぶのでなく、小学校で遊べばいい」と話す保護者もいる。
教室不足が深刻なイスタンブルで、とくに高人口密度地域にある学校をいくつか訪問した。その中で、スルタンガーズィーのサカルヤ小学校では教室の数は足りていた。今年の新入生のクラス数は、2教室増設で7教室になったからである。1年生のクラス当たりの児童数は、30-35人であり、初日は生徒と保護者が興奮を隠せずにいた。1年C組の前では、月齢64ヵ月の息子を母親が心配そうに見ていた。教室のドアは開いており、息子はドアの外に自分の椅子を移動させわんわん泣いていた。
月齢64か月の子供を就学させるかどうかは保護者の判断によるという事実を初めて知る保護者もいる。インターネット学校登録システム(E-okul sistemi) では、任意就学グループに属する月齢60-64ヶ月の子供を(実際に入学するかどうかにかかわらず)いずれかの学校にわりあてているため、比較的貧しい住民の多い区では、保護者はその学校に子供を送らなくてはいけないのだと誤解している。教師らも、そのことを親に納得させられないでいる。なぜなら、保護者らは罰則を恐れているからだ。
同じくスルタンガーズィー地区にあるガーズィー小学校は、クラス人数としてはあまり恵まれていない。新入生クラスが7つ開設されたが、現在1クラスの児童数は55人である。学校側は、4年生クラスの1教室分を別の4年生クラスに割り振り、それにより生じた空き教室を新入生クラスに充てた。しかしながら、この中には任意入学となる60-66ヵ月の児童は入っていない。保護者の希望で就学登録可能な60-66ヵ月の児童は150人存在する。多くの家庭では、一刻も早く教室の準備が整い、子供を学校へ送り出したいと考えている。今後、学校の校庭にはプレハブ教室が2つ作られる予定だ。
(後略)
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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:27574 )