PKK、次の目標はジズレ?
2012年09月11日付 Zaman 紙


参謀司令本部は、テロとの闘いに関する批判に対し文書で回答した。

(回答では)治安部隊が駐屯地と基地のある地域に留まっているという主張は間違っており、地方で積極的に任務を継続していると述べられた。また、治安部隊がこの8か月に行った軍事作戦により、425名のテロリストが殺害されたことを明らかにした。トルコ軍が行った初の会見では、「2012年2月から8月の間に、死亡者330名、負傷者10名、逮捕者33名の計373名のテロリストを鎮圧し、24名のテロリストは降伏した」と発表された。その後すぐに行われた2度目の会見では、9月5日から9日にイラク北部で行われた航空作戦において25名のテロリストが殺害されたことがわかった。昨日ハッキャーリ県知事府もまたシェムディンリにおける最近の軍事作戦で、27名のテロリストが殺害されたと明らかにした。

PKKによるシェムディンリ、シュルナク、ハッキャーリにおける最近のテロ活動の増加を受け、専門家たちは治安部隊の現状に関して考察を行い、テロとの闘いにおけるコンセプトの変更に関し、いくつかの提案を行った。昨日、参謀司令本部通信局によって行われた説明で、これらの批判に対する回答があった。説明の一部は以下の通りである。

軍事作戦は専門人員が行っている:作戦は完全に専門人員で構成されており、参謀司令本部特殊部隊、陸軍司令本部特殊旅団、シュルナク/チャクルソウト軍警察特殊旅団、軍警察特別機動部隊と、長期兵役に就いている兵士によって組織され、機動作戦と国内防衛の訓練を受けた軍警察特殊旅団により実行されている。

古い組織構造は廃止された:国内の治安作戦に参加する部隊において古い組織構造は長い間廃止され、代わりにテロリストとの戦闘技術に適したチーム/部隊構造が採用されている。このチーム/部隊は、陸軍山岳部特殊部隊学校の国内防衛・教育演習センターと、軍警察司令本部の特殊部隊学校と教育センターにおいて「部隊の統一性」という枠組みの中で訓練を受け、部隊として軍事作戦を遂行し、部隊として就寝し、起床し、飲食を行い、部隊として請暇/除隊を行っている。こうして互いをよく知る人員が任務を遂行することが可能とされている。

殉職した兵士の多くは職業軍人:殉職者は短期間の訓練を受け、義務兵役制度により軍に召集された人々であったという解釈は正しいものではない。2012年9月6日までの殉職者の数は88名であり、そのうち54名は職業軍人である。テロリストとの戦闘は、第5442号県行政法にに基づき実行されている。本法によれば、県の治安と安全は県知事に責任がある。知事は、県の治安をまず警察機関(軍警察及び警察)で保障し、これらの機関では対応しきれない状況にある場合、その県に駐留する軍事部隊の司令官に軍事要請を行う、またこの要請はすぐに対応される。

■新たな標的はジズレ、40名のPKK党員が郡に潜入

シェムディンリとベイテュシェバプを手に入れるために攻撃を実行したものの、目的を達成できなかったテロ組織は、今度はシュルナクのジズレ郡を標的としていることが明らかにされている。この一週間で40名のテロリストが同郡に潜入したと主張されている。PKK党員らはいくつかの民間の家屋に留まり、テロ攻撃の機会をうかがっていると言われている。テロリストの潜伏場所を特定するための調査が始められている。

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( 翻訳者:大門志織 )
( 記事ID:27581 )