エジプト:燃料危機がアル=ウワイナートの農業プロジェクトにまで波及
2012年09月15日付 Al-Ahram 紙


■エジプト:燃料危機がアル=ウワイーナートにまで悪影響
■11万5000フェッダーン(4200平方キロメートル)の土地が凶作に直面、4万フェッダーンが干ばつに見舞われる

2012年9月15日 土曜日 『アル=アハラーム』

【アル=ワーディー・アル=ゲディード県:ムハンマド・ガーニム】

エジプトが直面しているディーゼル油危機が、アル=ウワイーナート東部[エジプト南西部、アル=ワーディー・アル=ゲディード県に位置]における22万フェッダーンの農地改良国家プロジェクトに暗い影を投げかけている。115万フェッダーンに達する耕作地が全面的な凶作の危機に瀕しているのだ。

トウモロコシが植えられている4万フェッダーンの耕作地はもはや全滅寸前だ。トウモロコシの収穫は11月に行われる予定で、今は一番重要な灌漑の段階にある。だが巨大なセンターピポット灌漑機械に必要な発電機器を稼働するにはディーゼル油が欠かせない。

 アル=ウワイーナート東部プロジェクトの農業研究基地の情報筋が、危機の原因は農業省と電力省にあると言っている通り、両省はプロジェクトの土地に送電する約束を守らなかった。このプロジェクトの土地はエジプトで最も良質な農地であり、小麦やトウモロコシなど多くの戦略的穀物の自給を実現する希望とみなされている。それなのに、建設・農業開発プロジェクト公社は、1フェッダーンあたり2000ポンドの使用料を課しこそすれ、農地に電力を供給してほしいと依頼する書簡を電力省に送ることしかしなかったのである。

 同じ情報筋によると、4万フェッダーンのトウモロコシの耕作地は、約25万リットルのディーゼル油を毎日必要としている。一方で、アル=ウワイーナート東部で操業している企業の持つガソリンの戦略的備蓄はほぼ底をついたという。

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( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:27606 )