「聖なる怒り」:預言者への侮辱行為に対する抗議デモ、イランでも行われる
2012年09月15日付 Jam-e Jam 紙
数日前から始まった、イスラームの預言者の聖なる御前に対する侮辱行為への反発は、新たな様相を帯びるようになっている。この侮辱行為に対し、ムスリム(イスラーム教徒)たちは世界中にあるアメリカならびにドイツ、イギリスといった国々の大使館の前で集会を開き、この醜悪な犯罪行為の犯人たちを処罰するよう求めた。
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昨日、イラン人民もまた、金曜礼拝に参加後、抗議デモを実施し、イスラームの預言者に対する侮辱行為を非難、アメリカ政府に対し、世界中の全ムスリムへの謝罪と、醜悪な行為を犯した犯人たちの処罰を求めた。〔‥‥〕
昨日の抗議デモに参加した我が国の同胞たちは、デモ終了時に決議文を読み上げ、イスラームの預言者に対する侮辱行為を非難するとともに、この種の反宗教的行為は神の使徒の共同体をこれまで以上に団結させ、アメリカ的シオニズムの真の姿を辱めることになるだろうとの見方を示した。
デモ参加者たちはこの決議文の別の箇所で、国連やイスラーム協力機構をはじめとする国際機関・人権組織、ならびに非同盟運動の首脳たちに対し、確固たる決断と実効的な行動によって、今回の醜悪な行為を非難し、またその犯人たちの罪を最も厳しい方法で国際的に追及し、こうした犯罪行為の再発を防ぐよう求めた。
昨日のテヘラン金曜礼拝の導師を務めたアーヤトッラー・ジャンナティーは、イスラームの預言者に対して侮辱的な映画が制作されたことに対し、「アメリカはこの行為によって、世界のムスリム15億人を無視し、世界中に広がるイスラーム希求の波に抗おうとしているのだ」と語った。
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またマルジャエ・タグリード〔シーア派の宗教最高権威〕たちも、それぞれ別個に声明を出し、偉大なる預言者への侮辱を強く非難した。
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、今回発出したメッセージの中で、「幸いなことに、アラブ・イスラーム諸国の目覚めしムスリムたちは、〔預言者を侮辱する映画に対して〕激しい反応を見せ、こうした恥知らずな行動を見過ごすことはないということを証明した」と述べた。
アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーもメッセージの中で、「アメリカは世界中のムスリムの、さらなる激しい行動を覚悟しておくべきだ」と強調した。
またアーヤトッラー・サーフィー=ゴルパーイェガーニーも、宗教学院に通う神学生や学者たちの一団との面会の中で、イスラームという明瞭なる宗教の敵たちによる新たな侮辱行為を非難した上で、学術団体や国際機関、世界の自由を希求する人々に対し、今回の侮辱行為に〔厳しく〕対応するよう呼びかけた。
アーヤトッラー・ジャアファル・ソブハーニーも自らのメッセージの中で、アメリカ製の侮辱映画について触れ、「世界中の全ムスリムは、この種の行為を繰り返そうなどと敵が考えぬよう、世界中でイスラムの旗がはためく日がくることを願いながら、適切な反応を示すことが必要である」と述べている。
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(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
されています。)
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27613 )