革命防衛隊総司令官「大統領の要請によって、革命防衛隊は外国為替市場の安定にも協力している」
2012年09月17日付 Mardomsalari 紙

【政治部】革命防衛隊の〔陸海空〕三軍創設記念日のあった昨日、同総司令官は記者団を前に記者との質疑に応じた。同総司令官の発言は、政治的内容のものもあれば、経済的、軍事的内容のものもあった。

 モハンマド・アリー・ジャアファリー総司令官は最近インターネット上で配信された、イスラームの預言者を侮辱する内容の映画について、遺憾の意を表明し、「反イスラーム的な映画を制作して預言者を侮辱するという、シオニスト=アメリカ的侮辱行為は、実に遺憾なことであり、われわれはそれを非難する」と述べた。

 同総司令官は記者会見でさらに、「イスラーム革命の本質が、戦争や暴力、脅迫、イスラーム教で神聖視されているものやその偉人たちへの侮辱行為によって、その動きを止めるようなことはないだろう。むしろこうした行為は、自らに跳ね返っていくだろう。イスラーム革命は決して、脅迫や侮辱、暴力を許さない。これらは革命継続のエネルギーとなるのであり、革命の進歩とはそういうものなのである」と語った。

 ジャアファリー氏はイランに対するイスラエルの脅迫と、対イラン攻撃をめぐる同体制とアメリカの対立についてのAFP通信の質問に答えるなかで、次のように述べた。

イスラエル略奪体制の命脈は尽きようとしている。イスラーム体制の力と世界、特に域内におけるイスラームの目覚めのひろがりは、シオニスト体制を恐怖に陥れているのだ。同体制は軍事的脅迫と圧力によって、イスラーム革命の道を逸らさせる以外、何の対応策も見出せていないのである。


 同氏は、シオニスト体制は将来を強く懸念しており、アメリカを対イラン軍事攻撃に協力させようとしていると指摘した上で、「〔イスラエルは〕このことに成功しないだろうし、こうしたこと〔=イスラエルがアメリカとともにイランを軍事攻撃すること〕の結果も、完全にはっきりしている、というのがわれわれの見立てである。アメリカは極めて攻撃を受けやすい立場にある。彼らの基地は革命防衛隊のミサイル力の射程範囲内にあるからだ」と付け加えた。

〔‥‥〕

 同氏はシリアにおける革命防衛隊の部隊の駐留についての質問に答えるなかで、次のように述べた。

周知のように、革命防衛隊は〈イスラーム運動部隊〉という名の部隊を有していたし、今も有している。この部隊は被抑圧者の支援とイスラーム革命の輸出を目的に設立されたものであり、そうした目的に沿って活動をしている。ゴドゥス部隊が立ち上げられたときから、この部隊〔=ゴドゥス部隊〕は抑圧された諸国民、特にムスリムたちを支援するという目的を有してきた。ゴドゥス部隊の一部はシリアにも駐留しているが、しかしそれは、同国にわれわれが軍事的に駐留している、という意味ではない。

 同氏はさらに次のように付け加えた。

〔シリアにおけるサウジをはじめとする〕アラブ諸国のプレゼンスと非アラブ諸国〔=イラン〕のプレゼンスとを比較するならば、イランはシリアにさしたるプレゼンスを有しているわけではないことが分かるだろう。われわれは思想的援助やアドバイスを、最高指導者も指摘するところの〈抵抗の輪〉〔の一員〕としてのシリアに対して行っているし、経済的な支援も行っている。しかし軍事的な駐留はしていない。これに対して一部の国は、同国でのテロ支援を止めようとしていない。われわれはこの問題を強く非難する。こうした状況を受けいれることはできない。

 ジャアファリー氏はまた、「イランとシリアの間には安全保障協定があるが、シリアへの軍事攻撃があった場合、イランは同国を軍事的に支援するのか」との質問に対しては、「この問題は状況次第である。シリアに軍事的な攻撃が行われた場合、イランも軍事的に〔シリアを〕支援するということを、今から確定的に言うことはできない。それは完全に状況次第である」と答えた。

〔‥‥〕

 革命防衛隊総司令官は発言の別の箇所で、外国為替市場についても、次のように語った。

革命防衛隊は、敬愛すべき大統領の要請によって、外国為替市場の安全を乱している裏人物の発見に協力しており、この件では諜報活動を行っている。われわれの見たところ、〔外国為替市場に対しては外部から〕何らかの手が動いており、何者かがそれを操っているように思われる。われわれはこの件で自らの義務を果たすことができれば、と考えている。もちろん、一部の組織が今回の〔外国為替市場の〕混乱にかかわっているとも言われているが、それは正しくない。というのも国の真の力は極めて強く、限られた能力しかもたない組織に、こうしたことをすることは不可能だからだ。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27623 )