ロンドンオリンピック2012で奮闘したバレーネットのスルタンたちだが、報償として授与された金を分配できなかったことから大問題が起きた。キャプテンのエスラ選手の平等に分けるという提案をクルダル姉妹が拒否し、連盟の幹部が仲介に入る事態となった。
ミッリイェット紙のラグプ・テキン記者の記事によると、ロンドンオリンピックで52年越しの悲願をかなえ、最終予選をこそ逃したが世界の強豪と戦ったバレーボール選手の間を「分けられない」報奨金が引き裂いた。
アンカラで開かれたオリンピック選考会でロシア、ドイツ、ポーランド、ブルガリア、クロアチアのようなバレーの強豪を巧みに撥ね退け、オリンピックへの切符を手にしたスルタンたちだが、成功の報酬に獲得した賞の分配において、ある「危機」が起きていたことが明らかになった。
ギュルデニズ・オナル選手とエルギュル・アヴジュ選手は、アンカラで行われた代表選考会で14人のメンバーに選出されていたが、オリンピックで定められた代表12選手には選ばれず、ロンドン五輪のチームに入ることが出来なかった。2人のチームメイトが陥ったこの状況を悲しんだチームキャプテンのエスラ・ギュムシュ選手はメンバーと会議をした。そして参加賞として彼女たちに授与された金貨1500枚の内、選手に充てられた分を均等に14人で分けるという提案をした。
ギュルデニズ選手とエルギュル選手もボーナス分配に含めることで「我々は一つのチームだ」というメッセージを発信しようとしたキャプテンのエスラ選手だが、これに最初に反対したのが代表チームの双子の姉妹、ギョズデ・クルダル選手とオズゲ・クルダル選手だった。この反対により、ボーナスを平等に分けるという提案は棚上げにされ、選手リストに名のある12人の選手に、報償として7万リラずつが配られた。
この展開は、女子バレーボールトルコ代表選手たちの間で大きな当惑と後味の悪さを起こしたが、エスラキャプテンの強い要望と連盟幹部の尽力が功を奏し、ヴァクフ銀行から二人の代表選手、ギュルデニズ・オナル選手とエルギュル・アヴジュ選手に3万リラずつボーナスが与えられた。
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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:27636 )