ビンギョルで軍移送バスにPKKバズーカ砲攻撃、兵士9名死亡
2012年09月18日付 Radikal 紙


PKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)のテロリストらは、ビンギョル‐ムシュ間の幹線道路で休暇から戻った兵士らを乗せた輸送車両に向けバズーカ砲攻撃を放った。攻撃で殉職したと伝えられた兵士のうち1名が蘇生したため、10名と発表された殉職者数は9名に減った。

ビンギョルで今日9月18日の昼ごろ、PKKメンバーらの軍輸送車両を対象としたバズーカ砲攻撃で、標的となったバスが発火し、兵士9名が殉職し、71名が負傷した。殉職者数の増加が危惧されている。

ビンギョル‐ムシュ間幹線道路の16km地点にあるカルデシュレル村近郊で今日12時30分、軍輸送車両が通過する際に待ち伏せていたPKKメンバーらは、長銃身の銃バズーカ砲で攻撃した。バズーカ砲が命中したバスは発火し炎上し始めた。この時、同輸送車両にいた他の兵士らは即座にPKKメンバーに反撃を加え、 交戦に至った。

同事件の通報を受け、同地へ増援部隊、多数の救急車及び消防隊が派遣された。負傷者らは救急車でビンギョル国立病院へ搬送され治療を受けた。炎上したバスは消防隊により消火された。

■ ユルマズ大臣:殉職者は10名、負傷者は70名

ジェヴデト・ユルマズ開発相は、ビンギョル‐ムシュ間幹線道路でのテロ攻撃に関し、「現時点での殉職者は10名です。ビンギョルで56名、ムシュで8名、エラズーで4名、エルズルムで2名の計70名の負傷者が出ています」と述べた。

■ 殉職者数は9名に減った

しかし夜になって吉報が届いた。エルズルムへ運ばれ、死亡したと伝えられた兵士のうち1名が心臓マッサージにより回復した。ビンギョル国立病院、ソルハン国立病院及びムシュ国立病院で治療中の兵士ら5名は重体であると知らされた。

■ 兵士2名はバスから降り、PKKメンバーらと交戦した

ビンギョルでのPKKメンバーによる攻撃で、兵士2名が攻撃時にバスから降り、彼らと交戦したことが明らかになった。PKKメンバーらがバズーカ砲及び長銃身の銃で砲撃を行った際、バスから降りた兵士2名は即座に発砲し彼らに反撃を加えた。

■ 前方の2台のバスは即座に離れた

兵士らがPKKメンバーらに発砲したことで前方のバス2台は標的となることを免れ、即座に事件現場から離れた。一方、後方のバスは、バズーカ砲が命中したため、発車できなかったと伝えられた。

目撃者らは、PKKメンバーらがバズーカ砲による攻撃後に、バスを長銃身の銃で掃射したことを伝え、「その時、兵士2名が降りて来て、武器でPKKメンバーらに反撃を加えました。これにより、彼らは前方のバス2台に対しては攻撃できませんでした。2台のバスは立ち止まることなくすぐに現場から離れました」と述べた。

攻撃が命中し炎上したバスは、夕方、白いカバーに覆われ事件現場から撤去された。同バスが長距離輸送用大型トレーラー(TIR)に積まれビンギョルへ輸送される際、道路も通行可能となった。

■ 救急病棟は厳戒態勢で待機した

攻撃の知らせを受けビンギョル周辺県にある病院の救急病棟は厳戒態勢に入った。同攻撃での負傷者が多数であったため現場へ救急車が派遣される一方、周辺県にある病院の救急病棟は万全の体制で待機した。攻撃の知らせを受けるとエルズルムの救急ヘリは重体の兵士らを運ぶため飛び立った。救急車5台を通じてム シュへ搬送された負傷兵のイルファン・イェシルチャイ、ウイサル・チュナルジュク、フェスィフ・アクン、ファーティフ・ブルト、アブドゥルバリ・チェティ ンは、国立病院で治療を受けた。救急ヘリでエルズルムへ運ばれたスィールティ・エクレム・アクタシュは、アタテュルク大学医学部付属ヤクティイェ研究病院 へ搬送された。

ビンギョル国立病院にて負傷者らの治療が続く一方、ディヤルバクルにある赤月社の輸血機器がビンギョルへ輸送された。

現場では航空支援作戦が開始された。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:27637 )