イエメン:ニューヨークの会議で経済援助の増加期待
2012年09月23日付 al-Hayat 紙


■イエメンはニューヨークのドナー会議で資金援助の増加を期待

2012年9月23日『アル=ハヤート』

【サナア:イブラーヒーム・マフムード】

イエメンのムハンマド・アル=ハーワリー国際協力計画次官は、湾岸と欧州諸国が来週ニューヨークで開催予定のイエメンの友会合において同国を援助するための新たな資金援助の約束を発表すると予測した。同次官は本紙に対し、イエメン政府は、カタール、クウェイト、そしておそらくはUAE、さらに日本、韓国、トルコ、デンマーク、その他ヨーロッパ諸国から、安定と開発のためのイエメンの努力を支援する資金援助約束を表明する予定だとの示唆を受けたことを明らかにした。

アル=ハーワリー次官は「会議はイエメンのアブドゥ・ラッブ・マンスール・ハーディー大統領が主催し、著名な責任者たちが出席する。そのなかには、世界銀行の副総裁、国際通貨基金の副専務理事、国連事務総長の代表、イエメン友好国の外務大臣、54の国と国際金融機関の代表者たちが含まれる。会議では、湾岸諸国の提案に沿った政治・経済改革に関する計画と、治安と安定の回復・テロ対策に関連する諸側面を協議する予定である。さらに、各当事者の義務を決定する透明な仕組みに従って、国際援助を受け入れるための迅速な行程も協議する」と述べた。イエメンの情報筋によると、国連はイエメン復興のための融資の総合計画で推定150億ドルを発表すると強調した。一方、リヤドで行われたドナー会議では64億ドルに達する融資契約を結んでいる。

世界銀行のワーイル・ザクート・イエメン担当局長は、世界銀行はニューヨークで開催予定のイエメンの友会合の成功のため、地域的、国際的な援助集めを試みていると明らかにした。同局長はサナアでの記者会見で、多くの援助国・機関がリヤド会議では未発表だった融資について表明した後、融資約束の額が増えると予測した。また、世界銀行はこれらの国や機関が融資契約を進めることを促す動きを始めたと強調した。

同局長は「世界銀行は来る10月上旬にイエメン政府との会合を設け、イエメン最優先の性質を合意することに専念する。世界銀行はイエメンに4億ドルの支援を行う」と述べた。また「イエメン政府は汚職問題に関与した高官を捜査するために必要な諸措置をとること、裁判を迅速化して被告に判決を下すことを保障するための特別法廷の設置を約束した。」と指摘した。また、ザクート局長は、民間部門に関する事柄について「イエメン政府はビジネス環境の改善を約束した。これは、会社や中小企業への登録手続きを簡素化するためである。ビジネス環境の改善は、独占的な行為や惰性的業務の廃止を通じて行われる」と強調した。

同局長は「政府はさらに発電所やトンネル、空港などの建設、また経済特区の建設といった社会資本分野の公共部門と民営企業との連携に関する新たな法律の制定を急ぎ、議会に提出する予定である」と付け加えた。そして「新たな法律は予算に対する圧力を軽減し、例えば医療、教育、社会的セーフティネットなどの社会的需要に対する公共支出増加を可能にするだろう。また、社会資本に必要な施設の建設を迅速性と透明性をもって保証するだろう」と明らかにした。


同局長は「国際社会はリヤドにおける会議で、約束の履行と、移行段階における経済計画で定められたプログラムへの資金の分配迅速化を約束した。それと共に、全ての援助提供者が、90日中に援助対象部門を決定し、加えてイエメン政府が約束した改革の実行のために、政府に必要とされる能力の保証を含む技術的な援助と支援の提供を決定した」と強調した。

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( 翻訳者:袖山結生 )
( 記事ID:27684 )