革命防衛隊総司令官「戦争が勃発すればイスラエルは消滅」
2012年09月23日付 Jam-e Jam 紙

 イスラーム革命防衛隊総司令官は、イランに対する戦争が勃発すれば、それはイスラエルの消滅を意味すると強調した上で、「敵が狂気に陥り、戦争が起こる可能性がある。われわれはこうした事態に備えておく必要がある」と述べた。

 イラン学生通信の報道によれば、モハンマド・アリー・ジャアファリー少将は〔‥‥〕次のように明言した。「彼らの脅しは、イスラームと革命に対する彼らの敵意が本物であるということを証明しているに過ぎない。こうした敵意は、最後には物理的衝突に終わるだろう」。

 同氏はまた、「われわれは自らの防衛力向上に、全力で努めている。もし何らかの侵略行為があったり、あるいは彼らが理性を失うようなことがあったときに、自らと、われわれの支援を必要としているその他の国々〔※例えばシリア〕を、高い防衛力で守ることができるようにするためである」と指摘した。

 ジャアファリー氏はさらに、「時代は過渡期にある。状況は大きく変わろうとしており、もし戦争が起きれば、それはわれわれが抑圧された状況におかれていた〈8年戦争〉〔=イラン・イラク戦争〕のような戦争にはならないだろう」と付け加えた。

 同氏はその上で、「今日、我が軍、特に革命防衛隊は、ハードウェア/ソフトウェア両面で、〔優れた〕能力、装備、そして8年間にわたる〈聖なる防衛〉の経験を享受している。われわれが徒手空拳で闘っていたとき〔=イラン・イラク戦争時〕も、彼ら〔=敵〕は何もできなかった。〔優れた装備を手に入れている〕今日については、言うまでもないだろう」と言明した。

 革命防衛隊総司令官は「誰もイランに対して、地上からでさえも、直接攻撃を仕掛けようとはしないだろう」と指摘しつつ、「戦争はいつか起こるだろう。しかし、いつどこでかは、明らかではない。イスラーム革命に国境などない。われわれの経験はわれわれだけのものではない。われわれは革命の間、特に8年間の〈聖なる防衛〉の際に手に入れた経験をアップデートさせ、それを他の人々に伝える必要がある」と述べた。

※訳注:ここでいう「戦争」というものが、「イラン」に対する戦争とは限らないこと、イランの同盟国であるシリアに対する西側の武力介入も、「イスラーム革命に対する戦争」と見なされる、という認識を示しているものと思われる。

 ジャアファリー氏は、〔世界の〕汚点であり癌腫瘍であるイスラエルはわれわれとの戦争を意図しているが、それがいつのことなのかははっきりしないと指摘しつつ、「彼らは現在、戦争を〔イランと〕対峙する唯一の方法だと考えている。彼らはあまりにバカなため、彼らのご主人様〔=アメリカ〕が彼らをなんとか抑えているくらいなのだ」と強調した。

 同氏はさらに、将来起こるかもしれない戦争に向けた革命防衛隊の備えについて強調した上で、「もし彼らが事を始めるようなことがあれば、それは彼らの消滅点、終了点となろう。こうしたことは、最終的にいつか起こるであろう。なぜなら、革命が自らの目標に向かってこれほどのスピードで動くことに、彼らは耐えられないからだ。最後にいつか、戦争勃発の条件が整うだろう」と指摘した。

 革命防衛隊総司令官は続けて、「理性が働くことがあっても、こうした出来事〔=戦争〕は起こるだろう。イスラーム共和国体制の力に対抗することなど、彼らには不可能であることは、誰もが知っていることだ。しかし、こうした理性を保証するものは存在せず、彼らが狂気に陥ることもありうるのだ」と述べた。

〔‥‥〕

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27685 )