中国のトルコへの2つの嘘
2012年09月25日付 Hurriyet 紙


中国がウクライナから「我々は遊覧船を建造する」と言い購入し、2001年11月に「我々は100万人の中国人観光客を送る」と述べトルコを通過させた大型船ワリャーグ(Varyag)は既に中国海軍が公式に保有するものとなっている。ワリャーグから改名された「遼寧 (Liaoning)」は明言されていた通りの遊覧船にはならず、トルコに100万人の観光客が来ることもなかった。

中国がウクライナから2000万ドルを投じて購入したワリャーグがトルコの海峡を通過した事で大混乱を招いた。トルコ政府が許可しなかったために約2年間、黒海周辺を周回した同大型船は、2001年11月に4時間半の旅の末、ボスフォラス海峡を通過した。

当時、ワリャーグの通行が確保されるよう中国政府・トルコ間で様々な接触が図られた。これら接触の中で最も記憶に残っているものと言えば中国国防省の報道官がワリャーグの通行と引き換えに約束した100万人の中国人観光客である。

しかし、この約束は幻想に終わった。2002年に2万8000人であった中国人観光客数は2003年に2万4000人に減少した。2004年には3万 3000人まで増加した。翌年から観光客数は一定の増加傾向にあったものの、最高観光客数は2011年の9万6700人となっている。2002年から 2011年までの10年間でトルコへ来た中国人観光客の総数は54万5805人となった。

■ 中国からの観光客数

2002年:2万8249人
2003年:2万4455人
2004年:3万3328人
2005年:4万105人
2006年:5万678人
2007年:6万3884人
2008年:6万1882人
2009年:6万9336人
2010年:7万7142人
2011年:9万6701人

中国は、空母として計画されていた全長306mのワリャーグをウクライナから購入した。遊覧船に改修されるとして購入された同船は、2001年11月1日、2日に、まずボスフォラス海峡を、次にチャナッカレ海峡を通過した。

ワリャーグの通行を、うち6隻はワイヤーロープで繋がれ、うち11隻のタグボートを含む船27隻、16名の水先案内人、及び250名の海陸両隊員が実施した。海岸を埋め尽くしたイスタンブルの人々は、ワリャーグの通過を大変物珍しげに見物した。全長306.5m、全幅71mの泳ぐ塊の海峡航海は、午前10時8分にフェネル路線で出発し、約20の演習を経て、4時間半で完了した。ワリャーグは、午後2時38分にサライブルヌで旋回し、マルマラ海へ向かった。

吃水7mを含む全高60mのワリャーグは、船頭80m、船尾50mから航行するタグボート並びに約550mに及ぶ護送船団と共に通過した。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:27701 )