国会議員ら、シャルグ紙への処罰を要求:再び発行停止処分に
2012年09月26日付 Jam-e Jam 紙
問題となった、2012年9月25日付シャルグ紙20面に掲載された風刺画
【ジャーメ・ジャム・オンライン】
「聖なる防衛」〔=イラン・イラク戦争〕の時代のイスラーム戦士たちを侮辱する風刺画が、日刊紙「シャルグ」に掲載されたことに対し、150名以上の国会議員が声明を発表し、同紙の処罰と発行停止を求めた。
この風刺画は間接的に、「聖なる防衛」の価値を弱めるものとなっている。この風刺画から、読者はイスラームの戦士たちが「おお、ザフラー」、「おお、ホセイン」、「おお、マフディー」と書かれた鉢巻きを互いに結び合っている、「聖なる防衛」の時の有名な写真のことを思い起こす。ところが、シャルグ紙の風刺画は戦士たちがその鉢巻きを、〔額にではなく〕目の上に結んでいる絵となっている。〔戦場に向かう〕戦士たちの決意や自己犠牲の精神が、あたかも盲目的なものであったかのように、暗示しているのである。
この問題に対し、テヘラン選出の議員で、プレス監視委員会の委員を務めるアリー・モタッハリー氏は、本日、同委員会の会議が開かれる予定だと指摘した上で、本紙記者に、シャルグ紙についてはこれから決定がなされるだろうと語った。
※訳注:その後シャルグ紙には発行停止処分が下り、同紙の発行責任者であるラフマーニヤーン氏にも検察から拘束命令が出された。
〔‥‥〕
国会の文化委員会の副委員長を務めるビージャン・ノウバーヴェ氏はジャーメ・ジャム紙記者とのインタビューの中で、この風刺画の掲載に対しては法的訴追が可能だとの見方を示した上で、「これが意図的なものであること、国民を盲目的だと非難する意図があったことは、まったく明らかだ」と述べた。
テヘラン選出の議員である同氏は、議員としてではなく、一兵士として、同紙を告発するつもりだと指摘した上で、「〈聖なる防衛〉が国の最重要テーマであるようなときに、敵は〔‥‥〕陰謀によってこの価値を破壊しようと企てているのである」と付け加えた。
同氏はさらに、「アメリカとシオニスト体制が、われわれを脅迫しているときであることを考えれば、このような風刺画の掲載には、ウラの手が介在していることが分かる」と述べた。
国会文化委員会の書記を務めるラーレ・エフテハーリー氏も、ジャーメ・ジャム紙とのインタビューの中で、我が国の安全は殉教者たちの血の祝福のおかげであるとした上で、「こうした風刺画は、殉教者たちや戦士たちの血の価値を減ずるものではない。むしろわれわれが、彼らの価値を〔再〕認識するきっかけとなるだろう」と述べた。
同氏はさらに、「戦士たちは英明さと自己犠牲の精神をもって、最高指導者と国の呼びかけに応えて、前線に向かったのである。愚か者たちはこのような行為によって、我が国における敵の立場を強化しようとしているのである」と付け加えた。
テヘラン選出の同議員は続けて、同紙の発行責任者および本件に関わった関係者らに厳しく対応するよう、プレス監視委員会に求めた。
この記事の原文はこちら
関連記事(イスラームの預言者に対するフランス誌の侮辱を非難するデモ、テヘランで行われる)
( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27714 )