トルコは、アクチャカレ郡へ着弾し5人の命を犠牲にし、10人が負傷した砲撃に対し、今回激しく反撃した。アンカラの政府トップが直接指示して始まったこの反撃により、アクチャカレでの悲劇の原因となったテル・アブヤードからトルコへの砲撃をしたとされる16地点へ50発近い砲撃を行った。今朝も6時45分以後、シャンルウルファのアクチャカレ郡とその周辺で、トルコからシリアへの砲撃の音が聞こえている。
砲撃への報復として行われた軍事行動の標的は、ANTPQ36タイプの探索レーダーによる過去数日の記録をもとづき決定された。地域の信頼できる情報筋によると、9月20日から今日までアクチャカレとその周辺に対し、国境へ3~20キロメートルの間の距離から、迫撃砲や大砲のまざった重量級の爆弾での砲撃が(シリア側から)行われていた。トルコはこの砲撃どこで行われたかすべて記録していた。すぐにシリア側へ強く抗議したが、シリア側はトルコの国境に近い地域には唯一戦車があるだけで、その土地には部隊がいないとの言い分を述べた。
昨夜アンカラで行われた会議で、「トルコは、トルコ領土に着弾し、国民が命を落とした砲撃への責任を、相手が誰であろうと問う。今後より重い反撃をお行う」と発言された。
■海軍と空軍の行動
トルコを怒らせたこの砲撃の後、トルコ海軍や空軍も行動を起こした。ディヤルバクル、マラトゥヤ、バトマンでは、予想される事態を考え警報が出され、パイロット達は搭載機で出動を待った。海軍もシリア水域に近い位置で、国家交戦規定に基づき配置についた。参謀本部実戦司令センターでは昨夜緊張が高まった。軍駐屯地では、司令官の命令に則って全隊員が緊急招集を受けた。
■我々はシリアを攻撃
アクチャカレへ砲弾が着弾した後、首相府が次のように声明を出した。
「この忌まわしい砲撃へ、国境周辺地域のトルコ軍は交戦規則に則って即座に応戦した」
タイイプ・エルドアン首相が首相府で行ったトップ会議の後、以下のような発表が行われた。
「この忌まわしい砲撃へ、国境周辺地域のトルコ軍は交戦規則に則って即座に応戦した。レーダーで定めたシリアの地点へ砲撃を行い、標的を破壊した。この出来事に関係してタイイプ・エルドアン首相の命令で外相は必要な外交折衝をすぐに始め、潘基文国際連合事務総長や国連常任理事国の一部の国の外相と電話会談をおこなった。トルコは、交戦規則や国際法に則ってシリア政府の我々の安全を脅かすこうした挑発に決して屈しない。この事件で亡くなった国民に神の御加護がありますように。家族や親しい人々への忍耐と哀悼、負傷された人々の早いご回復をお祈り申し上げます」
■砲撃は朝、再び始まった
トルコが報復として行った砲撃は、6時45分に再び始まった。アクチャカレ郡の入口にあり、先週3台の瑠弾砲と対空砲運びこまれた軍部隊は、今朝から次々に3発の砲撃を行った。アクチャカレから行われた砲撃がシリアのテル・アブヤード郡の、トルコとの国境から14キロメートル地点のアイン・エル・アルス地区に配備されている政府軍を標的にしていることが明らかになった。
■ダヴトオール外相、国家諜報機関の事務次官と面会
アフメト・ダヴトオール外相は、この間、国家諜報機関のハカン・フィンダン事務次官や外務省関係者と面会している。
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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:27767 )