エスファハーン金曜礼拝導師「経済的な困難の主たる原因は政府の誤った政策にある」
2012年10月06日付 Mardomsalari 紙

 最高指導者代理でエスファハーンの金曜礼拝導師を務めるアーヤトッラー・セイエド・ユーソフ・タバータバーイーネジャードは、最近の物価高およびドル価格の混乱を批判して、「ここ最近の経済的困難の主たる原因は、政府の誤った政策にある」と述べた。

 メフル通信の報道によると、アーヤトッラー・タバータバーイーネジャードは昨日正午、エスファハーン市で行われた金曜礼拝での説教で、〔‥‥〕物価高は統制の利かない状況に陥っていると指摘した上で、「残念なことに、大統領はマス・メディアとのインタビューの中で、物価高について関係のないことを話し、そのことが原因となって、〔テヘランの〕バーザール関係者たちはストライキを起こしてしまった」と述べた。

 同師はさらに、「テヘランで起きたバーザール関係者のストライキの主たる原因は、大統領が統制の利かなくなった物価高の問題について、関係のないことを述べたことにあったように思える。というのも、大統領は記者らへの回答の中で、物価高は政府に起因するものではないとの見方を示し、国民は無知な連中、間抜けの塊であると彼が考えているかのように映ってしまったからだ」と指摘した。

 エスファハーン金曜礼拝導師はさらに、「次のことは言っておかなければならない。チェスで駒を正しく動かさなければ負けてしまうのと同じように、経済でも、経済の駒を正しく、あるべき場所に配置しなければ、必ず負けてしまう。これまでの過去の政権が犯してきた過ちも、まさにこの問題だった。私の見るところ、これまでの〈経済の駒の動かし方〉は〔イラン〕経済を損なってきたように思える」と述べた。

 同師はまた、「敵による制裁が経済的な困難やインフレに与えている影響の割合は小さく、主たる原因は〔政府の〕誤った経済政策にあると、私は考える」と言明した。

 同師は問題のすべてが現政権のせいなのではなく、過去の政権にこそ、その根があると指摘した上で、「誤った政策の例として、民間銀行の設立がある。なぜなら、こうした銀行は国民のお金を集め、現状ではそれをドルを買うために使っているからだ。しかしもしこれらの銀行が国有だったならば、国民のお金を工場の建設や生産〔能力の向上〕という方向へと誘導したことだろう」と指摘した。

 同師はさらに、「ドルや金貨は国民の必需品ではない。婦人の装飾に必要な金や宝石を例外として、国内で金貨〔などの貴金属類〕を販売することに意味はない。この種のモノを買うのに費やされているお金は、国に付加価値をもたらすようなことに使われるべきだ」と語った。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(ラーリージャーニー国会議長「国の経済問題の8割は経済運営の問題に起因」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27794 )