イランとイラク、防衛協力を強化へ:ヴァヒーディー国防相、バグダードを公式訪問
2012年10月04日付 Jam-e Jam 紙

 国防分野での協力レベルを引き上げることを目的に、1979年の革命後初めて、アフマド・ヴァヒーディー国防軍需相が国防関連の高官団の団長として、イラクを公式訪問、バグダード入りした。

 複数の通信社が伝えたところによると、今回の訪問は、イラク政府が同国の上空を通過してシリアに向かっていたイラン機に検査を実施したことに対し、イラン政府が抗議する中で行われたものである。

 国防軍需相とその同行団は、イラクのサアドゥン・アル・ドゥライミー国防相の正式の招待によって実現した今回のイラク訪問の中で、同国の政府・軍高官らと会談し、両国がともに関心を抱いている諸問題について話し合う予定だ。

〔‥‥〕


マーリキー・イラク首相「防衛関係の強化は地域に平和をもたらす」

 この訪問の中で、国防軍需相はイラクのヌーリー・アル・マーリキー首相と会談した。〔‥‥〕ヴァヒーディー司令官は、イラク政府が偽善者〔※反体制組織モジャーヘディーネ・ハルグ(MKO)のこと〕の同国からの追放に尽力したことに感謝の意を述べた上で、「地域の国々は協力し、ともに努力することで、テロリズムや危険を地域から根絶することができるだろう」と加えた。


 イラクのヌーリー・アル・マーリキー首相も、イランとイラクの防衛関係の強化は地域に平和をもたらすだろうとの見方を示し、ヴァヒーディー国防相のイラク訪問を歓迎した上で、イラク・イラン間の防衛関係の一層の発展を呼びかけた。〔‥‥〕

イラン・イラク両国防相が会談

 また、イラク国防省内で行われたイランとイラク両国の国防相による会談では、両政府の結んだ覚書が〔誠実に〕実行されることが重要との認識が強調された。

 この会談のなかで、ヴァヒーディー司令官は〔‥‥〕、科学、技術、研究、産業、及び軍事の面におけるイランの能力について説明した上で、国防分野をはじめとして、両国が互いの力や経験を交換し合うことが、両国に進歩と力をもたらし、地域における恒久的な安定と安全の強化につながる、との認識を示した。〔‥‥〕

イラン機がイラクで検査を受けたことに対し、イラン政府が抗議


 他方、今回の訪問が行われていたのと同じ頃、駐イラク・イラン大使は、イラク政府が同国上空を通過し、シリアに向かっていたイラン機に対して検査を実施したことに、抗議を行った。

 ハサン・ダーナーイーファル大使はこの行為に言及した上で、「シリアに武器を運んでいるとの主張のもと、イラクがイラン機を検査したことは、〔国際的な〕慣例にも、また両国の航空庁が結んだ合意にも反するものであり、こうしたことが二度と繰り返されないことを希望する」と述べた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8409036 )
( 記事ID:27795 )