イラク・マーリキー首相、トルコ非難「世界はトルコの行動を阻止を」
2012年10月11日付 Yeni Safak 紙
トルコを対シリア政策において傲慢に行動しているとして批判したマーリキー首相は、「国際社会がトルコを阻止する必要がある」と呼びかけた。
マーリキー首相は、シリアからトルコへのいかなる脅威も存在せず、NATOがシリアでの問題の進展に介入しないことが必要であると公言し、「現況を鑑みれば、戦争の扇動、あるいはNATOにトルコ擁護を呼びかけるのは間違っている。トルコを脅かすような状況は皆無である」といった表現を用いた。同首相によれば、NATOがシリアに介入すれば戦争は中東全体に拡散しうるという。
トルコの対シリア政策を厳しい言葉で批判したマーリキー首相は、「我々はトルコの政策が誤ったものであると信じている。トルコが中東地域で実施した政策が、とくに地域の安全保障関連の危険を増大せしめている」と公言した。
「トルコは傲慢に振舞っている。シリアにおける問題を解決するための責任をとる代わりに、シリア国民に自分たちの決定を押し付けようと望んでいる。したがって、国際社会が介入して、トルコを止める必要がある」と呼びかけ、アンカラのトルコ政府とNATO双方をシリア内戦に介入しようと働いているかどで批判した。マーリキー首相は「神よ、リビアでのシナリオが繰り返されないようお守りください。これは、大変危険なことになる」と述べた。
首相は、シリア問題は平和的な手法によって解決される必要があるとし、「平和回復ののちに、シリアの人々が体制を変革するかしないかを決定するであろう。このことは、当事国ならびに地域の他の国にとっていかなる危険も形作りはしまい」といった形で述べた。
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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:27842 )