イラン・アカデミー4組織に適当な予算が充てられていないために、これらのアカデミーが打ち出しているさまざまな計画が未完のまま放置され、これらの機関に勤める職員への給与の支払いにも遅れが出ている。
ジャーメ・ジャム紙の取材によって、ペルシア語言語文学アカデミー、芸術アカデミー、科学アカデミー、そして医科学アカデミーの4つからなるイラン・アカデミーの活動は、しばらく前から予算不足による困難に直面していることが分かった。
いずれのアカデミーも新たな計画に着手することはできず、未完状態の現行の計画の完成にのみ神経を集中せざるを得ないほど、予算不足は深刻で、職員の給与の支払いにも支障が生じているという。〔‥‥〕
■ ペルシア語言語文学アカデミー
ペルシア語言語文学アカデミーは、イラン・アカデミー4組織のうちの一つであり、科学や文学、芸術といった様々な分野を、ペルシア語〔の造語〕という観点からカバーしている。規約によれば、同アカデミーは・ペルシア語の力強さと真正さを保護すること、・思考を表現するにあたって、洗練され、伝達能力の高い言語を育むこと、・ペルシア語とその文学を普及させること、・ペルシア語の中に若々しい快活さと成熟を生みだすこと、などを目的に設立された。
1369年モルダード月2日〔1990年7月24日〕に設立された同アカデミーの基本的な活動は、外来語に代わるペルシア語単語の選定である。なお、同アカデミーはいわゆる「第3次アカデミー」とも呼ばれている。というのも、「ペルシア語言語文学アカデミー」に先立ち、「イラン・アカデミー」(第1次アカデミー、活動期間:1314~1333年〔1935~1954年〕)、及び「イラン言語アカデミー」(第2次アカデミー、活動期間:1347~1360年〔1968~1981年〕)の2組織が、同様の活動を担っていたからである。
単語の選定をめぐって常に多くの批判に晒されてきたペルシア語言語文学アカデミーは、ここ最近は更に資金不足にも悩まされている。同アカデミーのハサン・ガリービー広報局長は本紙記者に対し、アカデミーが発行してきたニュースレターは第34号を最後に発行しないことを表明している。
その一方で、ペルシア語言語文学アカデミーの専門家によると、月1回発行されるこのニュースレターは、ペルシア語言語文学アカデミーにとって自らの活動状況を発表する場だったのであり、それを通じて、アカデミーで決定された最新の語彙を市民や各機関に知らせる役割を担ってきたという。
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( 翻訳者:8409148 )
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