エルドアン首相は、アゼルバイジャンでイランのアフマディネジャド大統領と思わぬ形で会談が実現したと述べ、シリア問題でトルコーエジプトーイランの3カ国による協力体制を提案したことを明らかにした。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はアゼルバイジャン訪問の後、アンカラのエセンボア空港で記者たちの質問に応じた。イランのアフマディネジャド大統領との会談に関する質問では、シリア問題を中心に話し合いが行われたと語り、以前から続いていたこうした話し合いを今後も外務大臣ら通して行っていくことを決めたと明らかにした。
トルコ、イラン、エジプトそしてサウジアラビアの4ヶ国による話し合いが検討されていたが、サウジアラビアがイランが参加する話し合いの場に同席するのを望まなかったため、エルドアン首相はイラン側に3カ国による話し合い体制を提唱したとし、以下のように続けた。
「この話し合い体制はトルコーエジプトーイランの3カ国になるが、第二の話し合い体制としてトルコーロシアーイランも考えられる。さらにトルコーエジプトーサウジアラビアの話し合いもありうる。これらの動向を見ながら広げていく。広げていった結果、我々に何ができるのかがより明確になってくる。ご存じのとおりジュネーブでのシリア関係国会議のプロセスが続けられている。このプロセスでアナン国連特使(8月で辞任)が役目を果たせなかったことが明らかになっても、依然として前向きに期待する声がある。しかしアナン特使は期待していた結果がバッシャール・アサド大統領により受け入れられなかったため、辞任を決意した。現在はブラフミ特使が働きかけを行っている。少なくとも、犠牲祭のときには停戦するよう働きかけようではないか、これを実現しよう。本日アフマディネジャド大統領とこのことを話し合った際、『まさに、もっともであります。我々はこの事をはっきりと発言しましょう』と述べてくれた。また同じように、我々によって、といっても外務大臣あるいは外務省によって行われることではあるが、これらが同時に行われるなら、さらに確実なものになる。さらに、この案にエジプト、サウジアラビアやロシアも加えることができる。この地域でこの問題に直接かかわりのある国々が、このことを呼びかければ、大きなメリットがあると話し合った。以上のように、この問題において両国間でパートナー協力を宣言して行うことに合意した」と述べた。
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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:27913 )