イラン国防軍需相はレバノン・ヒズブッラーが占領地〔=イスラエル〕の上空に無人航空機を飛ばしたことに言及し、この無人航空機がイラン製であることについて「イラン・イスラーム共和国の能力は極めて高い。この能力はイスラーム共同体に提供され、役立てられている」と述べた。
アフマド・ヴァヒーディー司令官はイラン国営放送報道センターとのインタビューの中で、さらに「われわれが保有しているものは何であれ、適切な時期に、イスラーム共同体とその大地を守るために用いるつもりである。これは当然のことだろう」と付け加えた。
同相はさらに、「レバノン・ヒズブッラーが占領地上空に無人航空機を飛ばしたことは、シオニスト体制が言うところの鉄のドームとやらが、実は脆弱なものでしかないということを示しているのである」と強調した。
ヴァヒーディー司令官はまた、ヒズブッラーの行動はイスラームの力の一端を示すものであるとした上で、「これまでシオニスト体制の防空網について、鉄のドームなどという語で言われてきたことは、今回の行動によって、ことごとく崩れ去った。イスラーム共同体の怒りから、シオニスト体制は守られてなどないということが、はっきりしたのである」とも述べた。
同氏はその上で、「シオニスト体制は今回の出来事で敗北を喫したのだ。これからはもはや、イスラーム共同体に対して力にものを言わせたり、自らの覇権主義を実行に移したりすることなどできないだろう」と語った。
同相は、今回の成果はイスラームの抵抗と、イラン・イスラーム共和国の誇り高き運動のおかげであるとした上で、「シオニスト体制はこれまで何度も繰り返し、レバノン領空を侵犯してきた。レバノンのヒズブッラーが占領地の上空に無人航空機を飛ばしたことは、彼らの当然の権利であると、われわれは考える」とも述べた。〔‥‥〕
■ 最新のイラン製無人航空機「ハーゼム」、空爆も可能に
他方、ハータモル・アンビヤー防空基地司令官は、我が国の最新の無人航空機の詳細について説明した上で、「この無人航空機は、長距離を飛行でき、標的を爆撃することにも用いることができる」と述べた。
ファルザード・エスマーイーリー司令官はファールス通信のインタビューの中でさらに、「通常、われわれは無人航空機ハーゼムにミサイルを搭載することはないが、しかし必要とあらば、爆発物をこの航空機に搭載することもあるだろう」とも述べた。
「ハーゼム」〔※慎重な、の意〕とは、「敵に攻撃を仕掛けるために、彼らの眠りや怠慢を利用すること」という意味である。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
されています。)
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27920 )