ビルギ大学で解雇職員を支援、エルサンル教授ら青空授業
2012年10月15日付 Radikal 紙


ビュシュラ・エルサンル教授は昨日、ビルギ大学のメインキャンパスで青空授業を行なった。これは同大学の職員解雇に対する抗議活動の一環であり、講義のタイトルは「学問の自由」であった・・・。

一時期、職員解雇と解雇された職員の労働組合闘争が報じられたビルギ大学では、未だ抗議活動が続いている。ビルギ大学職員と労働組合の支持者たちは、職員解雇と組合を組織する自由の侵害に抗議し、42日間座り込みを行なった。彼らは月曜日、大学本部の前で抗議活動を行ない、「縮小は言い訳、立派な抑圧だ」、 「労働組合は正義だ」、「復職を望む」と書いた横断幕を掲げてスローガンを叫んだ。

社会労働組合の組織化を目指し活動を行なっているビルギ大学職員は、抗議活動の後、集めた署名を本部に提出した。社会労働組合イスタンブル支部のマフスン・トゥラン書記長は会見を開き、「以前、ビルギ大学は一部の部署の合併を理由に縮小を主張し、職場の面積をもとに職員解雇を行なった。今日も勤務時間外に労働組合運動に参加した組合員を、縮小を理由に解雇している」と述べた。

会見の後、大勢がメインキャンパスの庭に移ってあぐらを組んで座り、ビュシュラ・エルサンル教授の青空授業が始まった。二週間前にもムラト・ベルゲ氏が青空授業を行なっており、今回が二度目となる。この授業でビュシュラ先生は生徒に学問の自由を語った。ビルギ大学に勤務し、勤務時間外にムラト・ベルゲ氏の授業に出席したため解雇されたとされる清掃職員のアリ・オズジャン氏と、ビルギ大学の多くの教員が授業を聞きに来ていた。

ビュシュラ・エルサンル教授は、人間は物事を考えざるをえないこと、考えることが罪とされる場所では自由な学問はあり得ないことを語った。エルサンル教授は、「学術研究の検閲と自己検閲は大きな害をもたらします。研究における点検作業は、研究の発展と改善のためのみに行なわれるものです」と述べた。また同氏は、高等教育機構の法案にも言及し、国際教育勧告に記載されている教育者の概念と、高等教育機構のレポートの記述のあいだに矛盾が生じていると主張した。

エルサンル教授は矛盾と論理上の誤謬を、機知に富んだ表現で指摘し、諸大学の成長意欲は、トルコの地域的および世界的な成長意欲から生じていると語った。また、「750人の学生が逮捕されているこの国で、多くの大学職員が解雇されているこの状況で、諸々の関係性を無視して作られる法律は、十分なものにならないでしょう」と話した。

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:27931 )