ラーリージャーニー国会議長は大統領選に出馬するのか?
2012年10月15日付 Mardomsalari 紙
アリー・ラーリージャーニー国会議長は第11期大統領選に出馬する気はないと公言しているが、しかしさまざまな証拠は、彼が大統領選への出馬を心に決めていることを示している。
ニュースサイト「ファリヤードギャル」によると、アリー・ラーリージャーニー氏はしばらく前、次期大統領選に出馬する予定はないと明言したが、しかしにもかかわらず、自らの宣伝活動をすでに強化している。ラーリージャーニー氏はここ数ヵ月、「看護師制度高等評議会」やロンドン・オリンピックに参加したアスリートたちなど、さまざまな人々と面会を行っており、土曜日にはフットサルおよびサッカーのイラン代表チームのキャンプを訪れるという宣伝行為も行っている。
同氏が演説や〔さまざまな人との〕面会の回数を増やしていることは、彼の言葉としてこれまで伝えられていることとは反対に、次期大統領選への出馬意欲が満々であることを示している。だからこそ、彼はメディア向けの活動を拡大させているのである。
他方、ラーリージャーニー氏は宗教都市ゴム選出の国会議員であり、このことから、マルジャ(シーア派の宗教最高権威)たちの支持を集めることも、彼にとっては容易だろう。マフムード・アフマディーネジャード氏は大統領就任以降、ゴムのマルジャたちと良好な関係を持てなかったことを考えるならば、マルジャたちのラーリージャーニー氏への支持は重要である。ここ数ヵ月間、マルジャたちは政府の、特に経済分野でのパフォーマンスに対して、批判の声を強めている。
こうした中、ラーリージャーニー氏はマルジャたちとの面会や話し合いを頻繁に行っており、このことも同氏の大統領選に向けた地盤固めに役立っている。同氏はもちろん、マルジャたちだけでなく、さまざまな人々とも面会をし、演説を行っているが、その数はこれまで以上のものとなっており、〔政府への〕批判的トーンも強さを増している。
また、ニュースサイト「ハバル・オンライン」はラーリージャーニー支持派のメディアとして、ラーリージャーニー氏の演説を伝えるべく多大な努力を払っており、面会であれ演説であれ、ラーリージャーニー氏のあらゆる動向が、このニュースサイトで常にトップニュースとして報じられている。ラーリージャーニー氏の〔政府に対する〕もっとも批判的な発言が、その見出しに選ばれていることは、言うまでもない。
もちろんラーリージャーニー氏は自らの出馬については何も話してはいないが、しかし彼の側近たちは、選挙宣伝の舞台へのラーリージャーニー氏の正式参戦〔に向けた準備作業〕をすでに始めている。
ラーリージャーニー氏の側近で、同氏のバックアップによって、国会調査センター所長のイスをアフマド・タヴァッコリー氏から奪い取ることに成功したカーゼム・ジャラーリー氏は、あるインタビューで、次期選挙ではアリー・ラーリージャーニー氏が「ヴェラーヤトの道を行く者」派〔※国会の多数派を占める原理派の会派の名前〕の擁立する第一の候補であることを明言している。
ジャラーリー氏は「アリー・ラーリージャーニーの行政運営上の経験や知見を考えて、大統領選挙に対する同派の注目は同氏に向けられているのである」と語っている。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
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