■イエメン人が小規模事業に乗り出す
2012年10月22日(火曜日) 『アル=ハヤート』
【サナア:イブラーヒーム・マフムード】
イエメンのような貧しい国では働く機会を得ることが困難だが、小口短期融資(マイクロクレジット)を通じた収入確保案が成功し、これに従事する専門機関が拡大、職を求める者たちの関心の的となった。「中小企業の日々」は、成功の程度を示した。この催し物は、サナアにある開発のための社会基金から資金を得た小口融資のためのイエメン・ネットワークが主催したもので、イエメン各県の12事業所の成功例を展示した。公式なデータが報告するには、イエメンの小口融資諸機関はその創設以来通算48万8千件近く融資を行い、8万件以上が借り手として小規模融資サービスを提供され、それら融資により30万以上の国民が受益している。
またイエメン・マイクロファイナンス管理会議のムハンマド・アル=ラーイー議長は次のように述べた。「中小企業の日々は、サービス事業と小口融資機関の受益者のための機会の可能性を拡大することを狙った。それは、融資を受ける人々の製品を世に送り出し、彼らの成長と継続性を支える金銭的な利益を実現するためのものだった。」
イエメンでは、中小企業を育成する以外に短・中期的に大学・専門学校卒業者(の雇用)を吸収する方法がないことが明らかになった。何故ならば中小企業が最も普及し、労働者を吸収する能力が高いからだ。また、資金や専門技術が多く必要なわけでもない。
イエメン・ネットワークの研究・開発管理者ハリール・アル=ムハーラフィー氏は次のように指摘した。「5千人以上が祭典を訪れ、製品について知り、その経験を吸収した。製品や経験は、これらの事業を通じてそれぞれの状況に向き合い、所得水準の改善に自力で成功したイエメンの知性が生み出したものだ。これらの事業には、イエメンの小口融資機関が融資した。」
また開発のための社会基金の中小企業育成班のウサーマ・アッ=シャーミー班長は次のように指摘した。「約8万件の活動融資があり、50万件以上の活動融資が去る8月末までに与えられた。その額は350億リヤール(1億6400万ドル)を超えた。基金はこのような融資を、12の事業に対し約12の機関や資金銀行を通じて提供した。」
小口融資のためのイエメン・ネットワークは、2009年に地元の非政府組織として設立された。ネットワークには、小規模事業支援のための11の団体や事業が含まれている。
社会保障労働大臣のアマト・アッ=ラッザーク・ハマド氏は、「イエメン政府が小規模投資プロジェクトとそれに必要な機関と銀行の活動環境整備に努めている。環境整備は、政策、法律の策定、この領域におけるプログラムと機関設立を通じてなされる。」と述べた。また、同大臣は、国際援助機関、雇用と生産機会の創出への支援、失業削減に貢献したものの役割を賞賛した。同大臣は、小規模および中小企業は数ある重要で死活的な領域の一つであり、それら(の成果が)はより広い対象者に及ぶために、さらにプロジェクトや計画が必要であると表明した。
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( 翻訳者:倉持由貴子 )
( 記事ID:27978 )