革命防衛隊総司令官「敵の経済的圧力に対して気力を失ってしまっている者がいる」
2012年10月22日付 Mardomsalari 紙

 革命防衛隊総司令官は「イスラーム的イランに対して全力で経済戦争を仕掛け、これまで以上の圧力をかけてきている敵に対して、勝利を収めるための秘訣とは、〔敵に〕立ち向かうことであり、抵抗することであり、持ちこたえることである」と強調した。

 イラン労働通信の報道によると、モハンマド・アリー・ジャアファリー少将は「ゴム・アラヴィヤーン教育センター第16期将校一般教育課程」の修了式の場で、こうした圧力に対して気力を失い、他人〔=敵〕と同じ意見を〔うわごとのように繰り返して〕述べてしまっている者がいると指摘した上で、「〔イラン・イラク〕戦争で神の助力がわれわれにもたらされたように、今回も〔敵の〕圧力に対して堅忍不抜の精神を保てば、必ずやわれわれに神の助力が与えられるだろう。これは至高なる神の約束なのである」と語った。

 革命防衛隊総司令官は〔2009年の〕大統領選挙後の事件について触れ、次のように述べた。

88年の内乱〔=2009年大統領選挙後の抗議運動〕では、人民はさまざまな苦難に直面した。さまざまな政治的疑いが社会に広まり、多くの人がこの疑いや苦難に対して気弱になってしまった。しかし苦難に耐え、不撓不屈の精神を発揮し、〔神やイスラーム共和国体制を〕信頼することで、人民は一致団結して、ヴェラーヤテ・ファギーフ(イスラーム法学者の監督)の防衛に立ち上がり、大いなる奇蹟を呼び、デイ月9日の偉大なる伝説〔※2009年12月30日に行われた体制支持デモ〕を歴史に記したのである。

 ジャアファリー司令官はまた、イスラーム的イランの人民は友と敵をよく見分けることができるだけの成熟ぶりと高い意識を手に入れていると指摘した上で、「北ホラーサーンの人民は圧迫に晒された、苦しい状況下にありながら、あれほどまでに最高指導者を歓待した。これはイスラーム的イランの人民がいかに苦しくても、いかなる圧迫下にあろうとも、しっかりとした足取りでイスラーム革命を守ろうとしているかを、よく示しているのである」と付け加えた。

 同氏は、革命防衛隊はイスラーム革命の守護者であり、現在歩んでいる道を正確に知ることなくして、革命を防衛することは不可能だと強調した上で、「革命をまさに守護するためには、革命防衛隊は敵のあらゆる脅威について熟知しておくことが必要である。そうすることで、敵がどの分野で侵入を試みようとも、それに対抗することが可能となるのである」と語った。

 ジャアファリー氏は、敵の現在の状況に鑑みるならば、彼らがイランに対して軍事的な戦争を起こす可能性は考えられないと指摘した上で、「革命防衛隊は常にイスラーム革命の防衛に備えており、そのためには妥協しない」と述べた。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介
されています。)

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27983 )