サウジアラビア:野菜・果物の価格高騰
2012年10月23日付 al-Hayat 紙

■サウジアラビア:野菜・果物の価格高騰

2012年10月23日『アル=ハヤート』

【リヤド:ガーズィー・アル=カフターニー】

青果市場では、商品が十分に供給されているのにもかかわらず、様々な品目が、予想に反し、顕著な値上がりを記録した。これにより、生鮮食品の記録的な価格を敬遠して、缶詰の野菜や果物などの代替品を求める声が高まった。

本紙は、リヤド北部への現地調査で、様々な種類(の青果物)が豊富に揃っているにもかかわらず、購買意欲が低いことに加え、購買量も少ないことを観測した。市場の労働者らによると、朝は購買意欲が低く、正午にはそれがほとんどなくなる。それなりの購買意欲がみられるのは、アスル(午後)の礼拝からアシャ(夕刻)の礼拝までの間で、これが最も売買される時間帯だと考えられるという。果物用冷蔵庫を所有するアブー・ムバーラク氏は「ほとんどの種類の果物は、特定の期間にだけ市場に出回る。ザクロやブドウなどは季節ものであるため、期間が過ぎると出回らなくなる。しかし、リンゴ、バナナ、オレンジなどの果物は、一年中、十分に供給されている」と語る。

「ムハンマド・シャルバトリー」社のサイフッラー・シャルバトリー総支配人は、サウジアラビアにおける果物の値上がりは、「気候、大幅な輸送費の高騰、生産コスト」など数多くの原因によるものだとした。本紙への発言では、気候的要因が「豊作の助けとはならなかったため、市場では果物が不足している」との見解を示した。また、この値上がりを「特に中国やインドなどの世界市場から、我々の輸入取引先でもある果物輸入業者が、大量に新規参入していること」に結びつけた。

サイフッラー総支配人は「我々は、米国産のリンゴを輸入するために、ワシントンを訪問した際、面会した生産者らによると、すでに中国からの輸入業者の来訪団が訪れ、価格を30%上乗せしていった。そのため、商品を確保するには、我々も同じ金額を払わざるを得なかった」と明らかにした。同総支配人は、中国の卸業者が「あらゆる市場から様々な価格で果物を輸入しており、これによって輸入果物の値上がりが起こった」と述べた。また、「来年は豊作だと予測すれば、来年の価格は安定するだろう」と予想した。

野菜の価格は、果物の価格とも無関係ではなかった。すなわち、多くの品目が値上がりし、一部は、数ヶ月間に渡って価格が下がっていない。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:27992 )