イエメン:犠牲祭と肉の価格高騰
2012年10月26日付 al-Hayat 紙

■犠牲祭…イエメン人の生贄は肉の代わりに卵と小麦菓子

2012年10月26日 金曜日 『アル=ハヤート』

【サナア:UPI】

犠牲祭初日である金曜日の食事で、多くのイエメン人が生贄の肉の代替物に頼ることになった。これは肉の値段が2倍に上がったことを受けており、彼らは肉を卵や小麦粥
にとって替えた。

サナア旧市街の住民で世帯主であるハディヤ・ヒマーディーはUPIの取材に対して次のように述べた。「私の家族は生贄を捧げることのできる富める人々の側になることを願っていました。しかしながら、生贄の肉を卵やアシード(庶民的な食べ物)に替えました。なぜなら肉の価格が高騰し、品薄にもなっているからです。」さらに彼女はこう続けた。「残念ながら私たちの国は豊かな恵みのある国ではあるにもかかわらず、その恵みは富める近隣諸国に渡っています。幾千もの家畜をそれらの国々に輸出し、そして私たちは飢え苦しんで貧困の対価を支払っているのです。」

犠牲祭の羊の価格はイエメンの多くの県で2倍以上に上昇し、仔羊一頭の価格は150ドから300ドルに達した。また、牛一頭が1300ドルを超えたような家畜の価格高騰も発生している。サナアの食肉販売店店主ムハンマド・アン=ノーム氏は次のように語る「近頃、犠牲祭に際して食肉に対する需要は高まっている。しかし、昨年と比較すると(消費者の)購買意欲は低いと考えられる。それは消費者たちが輸入肉を買っているからだ。」

ファーティマ・アル=バウムは(食肉)価格の高騰を肉屋たちの強欲さのせいにしており、羊肉1キロの価格は2400リアル(14ドル)に達したと述べた。また、そういった肉屋を肉(羊・牛)の購入をボイコットし、卵や魚を購入することで罰する必要性を強調した。

犠牲(の肉)の価格が高止まりしているため、イエメン人たちは犠牲(の肉)を互いに分け合うことにした。具体的には一頭の牛を出資額に応じて24人に分配する、などである。

また、会社員のアブドゥッラフマーン・アル=ビールはUPIの取材に対し次のように述べた。「安価な生贄を探すのに骨を折ったが、肉の代わりに魚や鶏にすることに決めた。アッラーは犠牲を捧げることのできない私の力不足をお許しになるだろう。」

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( 翻訳者:今井花南 )
( 記事ID:28036 )