パラムト(カツオの一種)大豊漁、ハムシ(小イワシ)も期待
2012年10月27日付 Radikal 紙


スィノプ大学水産学部の教員、セダト・ギョネネル准教授によると、スィノプではこの2ヶ月間で、300,000ケース相当のパラムト(カツオの一種)が水揚げされたという。セダト准教授は「今季はハムシ(小イワシ)も同様に大漁となるだろう」と話した。

9月1日に解禁された今季の漁業を大豊漁でスタートさせた漁師たちは、市場の売り台をパラムトでいっぱいにし、また、市民らは安価で魚を食せる喜びにあふれている。スィノプ大学水産学部漁業・加工技術学科の教員であるセダト・ギョネネル准教授は、海中での魚のえさと言われる「ルマ」魚が大量発生していると言い、次のように述べた:

「気候と水温が魚にとって適温である。(海中に)大量に魚のエサが発生する。これらすべての条件が整って、パラムトが今季大漁となった。スィノプだけで、 (解禁日である)9月1日以降現在までに300,000ケースのパラムトが水揚げされた。これは極めて好調な数字である。スィノプは黒海沿岸でも有数の漁業の中心地である。ここは魚の移動経路のターミナルとなっているからだ。」

さらにセダト・ギョネネル准教授は、昨年(2011年)はスィノプでは今年の4分の1あまりしかパラムトは水揚げされなかったと言い、次のように続けた:

「直近では2001年と2006年にこれほど大量にパラムトが獲れた。これは、つりがね型の法則に沿っているといえる。4〜5年周期で、まず減少して、次に増加し、頂点まで上昇する。そしてまた減少する。通常、パラムトは約2ヶ月の間水揚げされる。パラムトはマルマラ海から黒海に移動し、その後11月初頭に再び(異なる集団が)マルマラ海を離れる。しかし、気候が良好であること、水温が適温であること、海中のえさとなる小魚が多数発生していることでパラムトが (黒海である)スィノプで水揚げされた。残すところ約2ヶ月であるが、パラムトの水揚げは11月末まで続くと予想している。」

■ハムシ(小イワシ)も大漁になるだろう

また、セダト・ギョネネル准教授は、一般的に流布している「パラムトが大漁のときにはハムシは減少する」という考えには賛成しないとし、「この言われは科学的でない。私は今季、ハムシについてもパラムト同様に大漁になると考えている。なぜなら、魚はともに同じ海中にいるからだ。ハムシもパラムトと同じく大漁になると予想している。ハムシの水揚げは11月末頃に始まるだろう」と話した。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:28039 )