サーレヒー氏「われわれはあらゆる領域の核技術を保有している」
2012年11月05日付 Jam-e Jam 紙
イランのサーレヒー外相は、イランが原子爆弾の獲得を試みているという一部から繰り返される主張に対して、「われわれは原子爆弾など必要としていない。しかし現在、われわれはあらゆる領域の核技術を保有している」と強調した。
イラン学生通信によれば、アリー・アクバル・サーレヒー氏はクウェート紙「アル=ラーイ・アル=アーム」とカタール紙「アル=ワタン」とのインタビューで、次のようにつけ加えた。「われわれは理性的な観点からも、また宗教的・倫理的な観点からも、原子爆弾は必要ないという結論に達し、革命最高指導者もファトワー(宗教判断)を出して、原子爆弾をはじめ、大量殺戮を目的とした兵器の使用は、いかなるものであれ禁止である旨を表明している」。
サーレヒー氏は、シリアで囚われているイラン人人質の解放に向けて、イランはカタールおよびトルコと話し合いを続けていることに触れた上で、誘拐犯は特定の要求を提示しているのかとの質問に答えて、次のように明かした。「犯人らは特定の要求を提示しているが、その内容について私から話すことはできない。しかし、われわれの兄弟たち(トルコとカタール)は、これらの要求の一部に応えるにあたって、われわれを支援してくれている」。
外相はスーダンに対するシオニスト体制の攻撃〔※〕に触れた上で、スーダンにあるヤルムーク武器工場とイランとの間に、何らかのつながりがあるとされていることについて、次のように述べた。「たとえイランが武器を製造するために、そのような工場をスーダンに建設したと仮定しても、このことは不法行為にあたるだろうか?このような通商関係は、あらゆる国々の間で存在している。どの国も他の国から武器を購入しており、これは自然なことである」。同氏はその上で、「国際法の枠内で、もしどこかの国がわれわれから武器を購入したいのなら、われわれには〔武器売却の〕用意がある」と続けた。
※訳注:10月23日にスーダンの武器工場が爆発する事件が起きた。これを受けてスーダンの情報相がこの事件はイスラエルの仕業という見方を示した。
イラン外相は「スーダンに対するシオニスト体制の攻撃は、対イラン攻撃に向けた準備だと思うか」との質問には、「それはニュースで耳にしたことがあるが、いずれにせよ、もし彼らにそれが可能ならば、彼らのやりたいようにさせればよいということだ。もし彼らが対イラン攻撃を準備していたのであれば、ずっと前からそれを実行していたことだろう。〔しかし実際は〕イスラエルはこの攻撃の結末を恐れているのであり、またわれわれも〔イスラエルの攻撃に対して〕何もできないわけではない」と回答した。
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( 翻訳者:8410068 )
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