マカーレム=シーラーズィー師「ムハッラム月の集会を選挙活動に利用してはならない」
2012年11月08日付 Jam-e Jam 紙


 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは「〔第三代イマーム・ホセインへの〕哀悼を捧げる宗教的な集会が、私的な政治活動や選挙向けの宣伝のための集会に変わるようなことがあってはならない」と強調した。

 メフル通信によると、マルジャエ・タグリード(シーア派宗教最高権威)である同師は昨日、自身のイスラーム法学の上級コースの授業のなかで、〔イマーム・ホセインの殉教を悼むシーア派の行事が行われる〕ムハッラム月〔西暦11月15日~12月14日〕が近づき、〔イマーム・ホセインの事績などを信徒らに伝える〕教宣員たちが国内各地に派遣される予定であることについて触れた上で、「イマーム・ホセイン〔を哀悼する〕集会や宗教的な集まりは、選挙向けの宣伝の場ではない。とはいえ、一部の者たちによって、こうした集会が悪用される可能性もある」と強調した。

 同師はまた「もしこうした集会や場所以外のところで選挙活動をしたいのなら、人道的・宗教的な条件を守って行うべきだ。特に、人々に嘘の約束はしない、互いを人格攻撃するようなことは控える、といったことだ」と付け加えた。

 マルジャエ・タグリードである同師はさらに、人格攻撃は西洋文化の一つであると述べた上で、「現在不運にも、一部のイスラーム諸国は自らの目や耳をふさいだ状態で、西洋的な物質主義的政策に追随してしまっている」と語った。

 同師はまた、西洋文化への盲従には多くの害毒が含まれていると指摘し、「彼らは〔選挙で〕より多くの票を得るために、同性愛者に特権を与えることすら厭わないのである」と述べた。

 アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはさらに、「もし〔選挙向けの〕宣伝を行いたいのなら、票集めのために法外な出費をするといった無駄な浪費は避けねばならない。西洋的な民主主義は虚偽の約束に基づいている。しかしイスラームでは、このような状況が存在してはならないのだ」と続けた。

 同師は、選挙向けの宣伝にイスラーム法に反する内容が混入するようなことがあってはならないと強調した上で、「どんな罪を犯してでも、こうした〔大統領や議員などの〕地位やポストを手に入れようとする者がいるが、そこまでするほどの重要性など、これらのポストにはない」と語った。

 マカーレム=シーラーズィー師は、「もし宣伝をしたいのなら、イスラーム的な民主主義と西洋的な民主主義は天と地ほどの違いがあるということを、行動において示すべきだ」と付け加えた。

 同師はまた自身の講義の別の箇所で、教宣員たちに向けて「今年は例年以上に、〔イスラームの教えについて〕宣伝することが必要である。というのも、道徳的な堕落が広がり、その影響が目につくようになっているからだ。そのことについては、さまざまな不法行為や離婚といった問題が〔社会に〕増えていることを指摘することができるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:8409148 )
( 記事ID:28221 )