小麦自給達成から8年、今や小麦を満載したトラックが40分の1台のペースで入国
2012年11月12日付 Mardomsalari 紙

 小麦生産でイランが自給自足を達成して8年、貿易振興機構長官は小麦の輸入に何ら問題は生じていないと高らかに表明した。

 ニュースサイト「ファルヤードギャル」によると、当時の大統領セイエド・モハンマド・ハータミー師が出席する中で、小麦の自給自足達成を祝うセレモニーが開かれたのは、1383年アーバーン月23日〔2004年11月13日〕のことだった。イランが小麦を輸入する必要は、もはやなくなったのである。

 ところが第9期、第10期政権が誕生してからの7年間、小麦の輸入量は毎年増え続け、改革派政権の成果であった小麦生産の自給自足も色褪せたものとなってしまった。そして「国民生産の年」と銘打たれた今年、イランはアメリカからの最大の小麦輸入国に転落してしまったのである。

 ここ最近の数週間、イランに輸出される小麦にまで制裁が及ぶのではないかとの報道が伝えられたが、昨日、ハミード・サーフデル貿易振興機構長官はこの報道を否定し、イランは何の問題もなく、小麦を輸入することができると述べた。イランが小麦生産の自給自足を達成したことなど、なかったかのようだ。

 同長官は記者クラブ経済部担当記者とのインタビューの中で、次のように述べている。「報じられた情報はまったく政治的なものであり、当方としては、事実を伝えるようメディアに要請する。小麦については十分な量の輸入が当局によって行われているところであり、また小麦は戦略物資として、一年間を賄うに十分な量が備蓄されていることを、ここに表明する」。

 公式報道によると、イランが小麦生産で自給自足を達成してから8年が経ち、今やイラン南部の港湾施設では、40分に1台のペースで、トラックが輸入小麦を積み続けているという。国内生産に対する政府の保護政策の結果が、これまでになく明瞭になったと言えるだろう。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28222 )