トプタシュ・イスタンブル市長「タクスィムに考古学的調査の必要なし」
2012年11月14日付 Radikal 紙
カーディル・トプバシュ・イスタンブル広域市長は、タクスィム広場の改築工事が8カ月以内に完了する予定であることを明らかにし、「必要な措置は取った、機械による採掘が行われる予定である。この区域に考古学的遺跡があるのではなどと敏感になる必要はない」と述べた。
工事がはじまって以来、イスタンブル市民が大きな反発を示した「タクスィム広場歩行者天国プロジェクト」に、カーディル・トプバシュ・イスタンブル広域市長が「吉報」をもたらした。「街中での工事は難しいが、すべての必要な措置は取った。近隣に迷惑をかけないよう、我々は工事を8カ月以内に終わらせる。」
■本物のタクスィムになる
カーディル・トプバシュ・イスタンブル広域市長は、アリベイキョイで建設中のテーマパーク「ヴィアランド」を訪問し、タクスィムに関する最新の経過を説明した。工事では、重機による採掘手法がとられるとし、この件に関し寄せられた批判は根拠がないものであり、なぜならこの区域は考古学的保護地域ではないからである、と強調した。「このため、地下工事において考古学遺物を考慮する必要ない。重機による工事が行われている」と、トプバシュ氏は述べた。
トプバシュ氏は、タクスィム広場がかつてはイスタンブル唯一の歓楽地であったが、今日、街は1,400万人もの人口を抱えたことで様々な問題が増え、特にこの地区の最大の問題が交通問題であるとし、車道を地下に移動し、広場から車を締め出すことは不可欠であると述べた。タクスィム広場を味気ない通過点ではなく、活気あふれる広場に変えると意気込む市長は、「このプロジェクトはこの地域を活性化させますし、ホテル地区をイスティクラールにまで広げます」と語った。都市が息づくためには広場が重要なカギを握ると強調する市長によれば、タクスィムは本来のプロジェクトが終了した暁には、本物のタクスィムになるという。
トプバシュ氏は、この工事でもってイスタンブルをパリやロンドン に並ばせると述べ、「今日まで、イスタンブルに520億リラ(約2兆3400億円)の投資を行った。2012年だけでも予算は75億リラ(約2275億円)に上る。現在、この投資額の55%まで来ている」と話した。
■アリベイキョイにトルコ版ディズニーランドを!
エユプ区アリベイキョイの600ドヌム(1ドヌム=900㎡)の旧採石場が、トルコのみならず、近隣諸国にとって最大のテーマパークへと変貌を遂げつつある。イスタンブル広域市が30年間の賃貸契約で貸し出した土地に、ヴィアグループとギュルソイ投資会社が共同で2011年9月に建設を始めた「ヴィアランド」が、2013年2月23日に完成予定である。
投資会社が11億リラ(約495億円)を投資したプロジェクトの総責任者は、チェティン・エメチュ氏の息子であるメフメト・エメチュ氏が務める予定である。17年間ディズニーランドで働いていたメフメト・エメチュ氏は、そのテーマパークのためにディズニーが使っていた装置のうち50ユニットを購入したと述べた。3,000万人の来場者と4,000人の雇用が見込まれるこのプロジェクトにおいて、遊具のみになされる投資額は3億リラ(約135億円)である。
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( 翻訳者:田中けやき )
( 記事ID:28241 )