■欧州投資銀行「改革勢力」を支援
2012年11月16日『アル=ハヤート』
【ベルリン:イスカンダル・アッ=ディーク】
欧州投資銀行総裁ヴェルナー・ホイヤー氏は、欧州投資銀行はエジプトの改革勢力の支援する予定であると表明した。エジプトについては、EUが50億ユーロの融資を決定した。ヨーロッパの代表団の一員であるホイヤー氏は、「融資の目的は、エジプトにおける成長と雇用機会の創出に貢献することである」と述べた。この代表団とは、エジプトの高官と金融支援を現地に反映させる方策を協議する予定である。
ホイヤー氏がドイツの『ディー・ヴェルト』紙に明らかにしたところでは、ヨーロッパの投資は、何よりも先立ち代替エネルギー生産の促進、社会資本の建設、中小企業支援の提供に使われる予定である。また、同氏は自身が総裁を務める「欧州投資銀行」は、今後数年間6億ユーロのカイロの地下鉄拡張計画への融資に加わる予定であると述べた。
EUはエジプトに対しEUの融資機関を通じた今後2年間にわたる50億ユーロの金融支援計画を承認した。一昨日(14日)にエジプト大統領府が発表した声明では、欧州投資銀行と欧州復興開発銀行が20億ユーロずつを拠出し、それに加えてヨーロッパ諸国が個別にエジプトへの2国間支援として10億ユーロを拠出する。
ホイヤー氏が述べたところでは、欧州投資銀行は、EUと協力し約6,000万ユーロをかけて基金を創設する。これはエジプトの中小企業の資本を強化するためである。ホイヤー氏はこれに関して、資本強化はこうした中小企業にエジプトでのより簡便な融資取得の門戸を開くと指摘した。また、欧州投資銀行はエジプトに対し、融資を行うのであって、供与ではないことを強調し、この融資の利息は非常に適切なものであると述べた。また彼は、エジプトに提供された融資は「現在微妙な段階に差し掛かっているエジプトとその国民の経済支援のためにヨーロッパの提案を実現するものである」と付け加えた。
「欧州投資銀行」総裁は、欧州は経済、地理、政治レベルで「アラブの春」成功に大きな利益を持っており、「(アラブの春は)欧州と南にいる仲間との関係を過去最高の新たな段階へと引き上げる巨大な機会」だと表現した。
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:岡裕一朗 )
( 記事ID:28260 )