司法権長官、一部の政府系メディアを批判:ベヘシュティー事件をめぐって
2012年11月17日付 Jam-e Jam 紙

 司法権長官は刑務所内でブロガーが死亡した最近の事件に言及し、「一部の政府系サイトがこの問題を口実に、《大統領がエヴィーン刑務所の視察を計画した理由がこれではっきりした》などと書き立てていることに、私は驚いている。一事件を悪用しようとする恥ずべき試みだ」と述べた。

※訳注:先月、アフマディーネジャード大統領がエヴィーン刑務所視察の意向を突如表明したことに対し、アーモリー=ラーリージャーニー司法権長官から、同刑務所の視察には司法権の許可が必要であり、大統領による勝手な視察は認められないと主張、大統領と司法権長官の間で非難の応酬が行われたことが背景にある。エヴィーン刑務所は、いわゆる「政治犯」の収容などで、革命前から世界的に悪名高い刑務所の一つ。

 司法権の広報が伝えたところによると、アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニー司法権長官は各州の司法局長ならびに全国の検事らを集めた会議の中で、「この事件は不快な事件であったが、しかしこの事件が発生した直後に、私はテヘラン検事長と連絡を取り、この問題の究明に全力を尽くすよう、また〔メディアによる悪しき〕雰囲気作りには惑わされないよう求めた」と明かした。〔‥‥〕

 同長官は、この事件の発生をきっかけに司法に加えられた一部の攻撃に遺憾の意を表明した上で、「司法権が〔当初〕沈黙をしたのは、〔司法の〕怠慢や無能を意味するものではない。なぜなら、われわれの義務は正義を遂行することであり、〔無責任な〕噂話をまき散らすことではないからだ」と付け加えた。

 アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニーはさらに、「もし治安維持軍によって何らかの違反行為が犯されたのなら、遺体が治安維持軍のもとにあることに鑑み、われわれは必ずや同軍に対して毅然とした対応を取ることになるだろう。しかしその過程で、外国人たちは〈濁った水から都合良く魚を獲よう〉〔=漁夫の利を得よう〕とするだろう」と強調した。〔‥‥〕

 同師はまた、一部の判事の判決に〔当該判事の〕能力の低さを露呈してしまっているものがあると指摘した上で、「各司法局長は判事の判決を可能な限り監督し、〔必要ならば〕判決を批判するための会議を催すことが必要だ」と述べた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28271 )