この惨劇の犯人も、ハンスト中
2012年11月17日付 Zaman 紙

テロ組織KCK(クルディスタン社会連合)/PKK(クルディスタン労働者党)のメンバーによって刑務所で始まったハンガーストライキには、世論で大きな反発を呼んだテロの犯人達も参加している。イスタンブルのキュチュクチェクメジェ郡でセラプ・エセルさん(17)がバスに投げ込まれた火炎瓶で亡くなった事件の犯人も、このハンストに参加していることが明らかになった。

2009年11月8日高校3年生だったセラプ・エセルさんは、ソウトリュチェシュメ~ゼイティンブルヌ間を巡行していたİETT(イスタンブル市営交通)バスが火炎瓶の攻撃をうけた事件で、手足に火傷を負い、病院での治療を受けたものの助からなかった。事件の実行犯として逮捕されたサルマン・アクプナルとハミト・アクサンはイスタンブル特別第10重罪裁判所で行われた裁判の結果、それぞれ二倍加重終身刑を言い渡された。情報によればアクプナルとアクサンは服役中のテキルダー刑務所でハンストに参加した。一方、KCKのムラト・カラユランに続く組織の大物クトベッティン・ヤズバシュと二ハト・オーラシュらもハンストのメンバーだ。カスタモヌ県で1人の警察が犠牲になった首相護送車への攻撃に関係しているとして逮捕されたメフメト・ジャン・オズキョイは、10月5日にハンストを始めた。アンカラ第二F刑務所に収容されている、ハトに爆弾を括り付けた爆弾魔のウミト・アクギュムシュも10月15日もハンストに加わった。アンカラの爆弾テロでは5人が死亡し、42人がけがをしていた。アクギュムシュについては加重終身刑が求刑されている。

大量虐殺を目的としたテロを計画中に、爆弾が押収されると同時に捕まったメティン・インジェは、収容されているテキルダー第2F刑務所で10月15日にハンストを開始した。エセンレル・バスターミナルでのテロを計画したコードネーム「へバト」のエロル・シェンもコジャエリ・カンドゥラ第二F刑務所で2か月前ハンストに参加した。シェンはテロを実行する前に逮捕されており、空き地で行われた捜査の結果、地面に埋められた状態で13キログラムのA-4類爆発物や他の装置も発見された。

オクメイダヌが血塗られる寸前に逮捕されたギョヌル・エルドアンもバクルキョイ女性刑務所でハンストを支持している。イスタンブルのベイオールでチェヴィキ・クヴェト・バスが受けた17人負傷のテロの実行犯ムラト・オズトゥルク、エンヴェル・ウズムジュオール、メフメト・カヤはテキルダーで収容された刑務所でハンストに参加している。

一方で、テロ組織は服役者にハンストへの参加するように圧力をかけていたことが分かった。特にテロ組織のメンバーがまとまって服役中の刑務所では、命をかけてハンストを実行することが崇高なことだとされている。

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( 翻訳者:山本涼子 )
( 記事ID:28275 )