大統領喚問、最高指導者の勧告によって中止に
2012年11月22日付 Mardomsalari 紙

【政治部】昨日、革命最高指導者は〔‥‥〕「〔行政の〕責任者を喚問するという国会の行動は前向きに評価されるべきものであり、それは一方で国が抱える諸問題を追求しようという国会議員たちの義務感を、また他方で〔国会の疑義に対して〕説明責任を果たそうという政府の自信と勇気を示すものであった。〔しかし〕敬愛すべき国会議員は、この時点でこの行動を停止すべきである」と述べた。この発言の直後、喚問案を起草した議員らは、革命最高指導者の命令を喜んで受け入れることを表明し、大統領喚問案を取り下げた。

 革命最高指導者は、大統領やその他の行政の責任者を喚問することは、国の抱える問題に対する国会議員たちの責任感を反映するものであるとの見方を示し、「義務を果たそうとする立法権の行動も、自らの施策の正しさ・誠実さに自信を見せる行政権の態度も、いずれもあっぱれである。しかし、この動きはここまでで十分であり、これ以上続けるべきではないというのが、私の考えである」と付け加えた。

〔‥‥〕

 これに対し、国会文化委員会の委員を務めるアリー・モタッハリー議員は、「大統領喚問案に関する規則改正によれば、〔一度国会運営委員会で受理が表明された喚問案に対して、議員たちが〕署名を撤回することはできないことになっている。しかし革命最高指導者が命令を出した以上、議員たちがこの命令に従うのは当然ことである」と述べた。

 イラン労働通信によると、同議員は「われわれは喚問の実現を追求してきたが、最高指導者が命じた以上、喚問は中止となった。この命令は《統治令》〔※〕であって、単なる意見表明ではない」と語った。

※訳注:統治令とは、最高指導者が国益上の判断から命じることのできる、超法規的な命令のこと。預言者ムハンマドの統治者としての権限に由来するとされ、「統治という最高の義務」を果たすためならば、統治令によってイスラーム法も停止することができるとされる。

 モタッハリー議員はその上で、「〔国の問題解決には〕われわれは喚問が有効だと考えてきたし、今でもそのように考えている。しかし、最高指導者の意見は喚問に反対であり、そのように命じられた以上、われわれも最高指導者の命令には従う」と続けた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28324 )