■中東で「クラウドコンピューティング」サービス事業が成長
2012年11月27日『アル=ハヤート』
【カイロ:本紙】
アラブ世界では「クラウドコンピューティング」と呼ばれる技術が、関連するインターネットサービスにおいて急成長をみせた。クラウドコンピューティングとは、ユーザが文書、画像、映画、音声・動画ファイル、データ、プログラムなどをインターネット上にアップロードし、ウェブに接続している限り、どこにいようとこれらのファイルに接続できるという概念に基づいている。つまり、インターネット網がネット活動のあらゆる側面でユーザにとっての電子インフラになっているということだ。
このような技術的取り組みの拡大が、クラウドに適したインターネットサービスの登場を必要とするのは明らかだ。情報インフラを専門とするEMC社は最近、クラウドユーザ向けのサービスを公表した。同社は、このようなサービスに特化した「Velocity Service Provider」というプログラムを発表した。同プログラムには様々なレベルが含まれており、幅広いユーザの受容に確実に応じることで、インターネットサービスプロバイダはクラウドからの要望の処理が可能になる。同社のカイロ支部は米国マサチューセッツ州の本社に関して、特に、インターネットにおけるクラウドサービスプロバイダの業務についての根本的な変更が同プログラムに加えられたと述べた。この改善のなかで最も顕著なのは、同プログラムが、インターネットプロバイダの業務に適したかたちで事業者による変更を可能にしたことだろう。このことは、クラウドサービスプロバイダが同プログラムを安定的に利用できるように、プロバイダへの技術研修の提供を要する。この技術研修こそが、同社が活性化を約束したことである。
一方、EMC社はアップグレードの拡張性向上に加え、プログラム内の諸機能も拡大したと発表した。これにより、プロバイダはクラウドユーザ数の増加に対応できる。
これらの強みを活かして「Velocity Service Provider」プログラムは、営業・マーケティング、広告キャンペーン、技術的な計画について作業などと柔軟に対応できるようになった。この柔軟性は、とりわけインターネット事業者にとって重要な特徴だ。また同プログラムは、来年始めに新しいバージョンになる予定だ。
EMC社の市場戦略への見通しについて、同社は、国際ネットワークのトータルオペレーションに占めるクラウドコンピューティングへの依存度が21%(2010年)から56%(2012年)へと上昇したと明らかにした。
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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:28362 )