エルドアン首相はスペイン訪問の際、記者団に向かいタクスィム・メスジトがある場所に新たなモスクを建てる予定であると述べた。プロ ジェクトの責任者であるアルプ教授も「私の計画は首相に伝えられた。もしこれが実施できないなら、大変遺憾である」と述べた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が建設準備を始めると明かしたタクスィム・モスクに関して今日まで一般に明らかにされている唯ひとつの計画の責任者である、建築家のアフメト・ヴェフィク・アルプ教授は、「私の計画は首相に伝えられた。国内外から賞賛を得た。もし、実施されないのなら、 大変に遺憾である」と述べた。
エルドアン首相は公式会談のために向かったスペインへの途上で記者たちに、タクスィム・モスクプロジェクトについて言及した。モスクはタクスィム・メスジトがある場所に建築される予定であると述べ、「分水所の裏手にもう幾つかの建物がある。そこにある区画がある。一部は国有化されている」と明かした。
エルドアン首相が計画の対象地区とした地区には、タクスィム・メスジトが存在する。そこには別途2つの建物と駐車場が存在する。国有化の対象となっているのはこの2つの建物であると明かされた。イスタンブル市関係者も首相がこの件で指示を下し、関係部署が取り組みを始め、ただ計画は明確なものではないと付け加えた。
■モスクに関連する唯一の計画
建設が予定されているモスク計画は完全な決定を得ていない。今日まで一般に公表されている唯一の計画は、タクスィム・モスク文化芸術財団が準備中のものである。名建築家であるアフメト・ヴェフィク・アルプ教授が名を連ねる計画の名前は、「タクスィム共和国モスクと諸宗教博物館」である。 この計画に関して本紙に語ったアルプ氏は、「敷地にある2つの建物が本プロジェクトにより国有地化されることが必要だと述べた。分水所とアタテュルク記念碑を壊さない、きわめてデリケートな計画である。単に礼拝所(を建てる)だけではなく、同時に人々が交流できる諸宗教博物館をも含 んでいる」と述べた。
財団の理事長であるムスタファ・イマームオール氏も「我々は計画を、首相が指摘した分水所の裏手にある一画を考慮しながら準備した。我々も進展を待ち望んでいる」と明かした。
■裁判所「モスク建設は必須」
都市計画企画室がタクスィム広場におけるモスク建設が無効となるよう起こした裁判は、第一行政裁判所よって棄却されていた。裁判所の裁定では、非ムスリムが土地をある時ムスリムに明け渡たし、金曜に路上で礼拝を行わざるを得ない人々にとってモスクの必要性は明らかであるとされていた。
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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:28395 )