ムーラで地震、水位上昇
2012年11月30日付 Milliyet 紙


ムーラ県マルマリス郡ボズブルン町で11月24日土曜日に始まった地震が続いている。ボズブルンでの地震の前、ソンベキ島で海水位の上昇が観測されていた。


町民が地震の揺れに慣れっこになる一方、ギリシャのソンベキ(シミ)島副市長、サヴァス・アレクソポウロス氏は、代表団を伴ってボズブルン市長でCHP党員のジェミル・シェネル氏を慰問した。アレクソポウロス氏は、地震の一日前、島で海水位が上昇したと語った。地震の一日前、雨で海水位が上昇し、島が水に浸かったと述べた。

ボズブルン町の発表によると11月24日土曜日23時04分に起こったマグニチュード4.4の地震に始まり、11月26日月曜日19時35分に起こったマグニチュード4.8の地震へと揺れが続いている。その地域ではこの間に550回以上の大小の揺れが生じた。ボズブルンの住民は、最初は感じた不安を払拭し、慣れっこになってしまった。ボズブルン市長ジェミル・シェネル氏は、マグニチュード4.8の地震をもっと大きく感じたと述べた。

町に被害がなかったと述べたシェネル氏は、次のように続けた。「私たちは慣れたようだ。生活は続いている。何年もここの住民は大きな地震に見舞われなかった。シミの人々は私たちの友で訪問してくれた。彼らは冗談交じりに「この地震はシミをボズブルンにもう少し近づけようとしている」とユーモアを言っている。住民にパニックが起こらず、同時に最初の地震が起こったとき、夜を船で過ごした人々や数時間外にとどまった人がいた、それだけだ」

小売業者のエンギン・タメル・ムフチュさんは、ボズブルンがとても美しい場所であることと、調べれば地震地域であることがすぐに分かると述べた。ムフチュさんは、「ここで私たちは生活しているので、これもしかたがない。土曜日からこの間、この不安は続いている。マグニチュード4・4の地震のときは車で寝た。その後は慣れた。家が一階建て、二階建てであることに私たちは少し安心している」と続けた。フュスン・タヌク・ジェンギズさんも、「ここで地震との共存は、もちろん喜ばしいことではない。イスタンブル地震を経験した一人として、ここでの地震は強くなれけばと思うし、長く続かないことを願う。結局私たちは鞄を準備しておいた。過ぎさることを祈りながら暮らしている」と述べた。

■隣人の訪問

ギリシャのソンベキ(シミ)島副市長、サヴァス・アレクソポウロス氏は、代表団とともにボズブルン市長のジェミル・シェネル氏を慰問した。アレクソポウロス氏は、ドアン通信(DHA)との会見で、「この地震はボズブルンとシミ間のアポストル・ブルヌ海域で起こった。私たちも(揺れで)気分が悪くなった。マグニチュード4.5から4.8の何百回もの地震が問題である。ボズブルンの状況と人々が心配なため、友を訪問しようとおもった」と述べた。アレクソポウロス氏は、ソンベキ島で人命も失われず、物的被害もなかったと述べ、「これは嬉しいことだ。しかし、地震の一日前の雨で、海水位が上昇し、島が浸かってしまった。これは注意すべき」と続けた。

■心配ない

マルマリス地球物理学研究員のハカン・ベヤズ氏は、ボズブルンとソンベキ島周辺で起こった地震で、住民が心配する必要はないと述べた。ベヤズ氏は、「歴史の記録を見たとき、この地域でこれに似た地震の動きを長短期的周期で見て取れる。私たちが行った地震調査によると、もう少したてば地震の規模は収縮し、終わりに向かうと考えられる。その地域の地質・地震の様子そして断層を見たとき、特にマルマリスに被害を与える地震はないと思われる」と述べた。

ボズブルンは地震のたびに隆起している

およそ一ヶ月前、エーゲ海でマギニチュード4・8と5・0に到達した大きな地震があったと述べたベヤズ氏は、こう続けた。「これらの地震は、エーゲ海地域の土地(海底)の沈下のきっかけとなった。地学では次のような法則がある:ほかの地域が沈下すれば、すなわち海が深くなれば、陸地がこれに呼応して同時にシーソーのように持ち上がる。つまりここではボズブルンが海から上方へ垂直に持ち上げられたため、地震が起こっている。ボズブルンの周囲は、城壁のように山に囲まれている。この山々の裾にある地層が肉眼で見える可能性がある。この地層が地震ごとに何ミリメートルまたは何センチメートルか持ち上げられる。何百万年もボズブルン地域は海から上方へ垂直に持ち上げられている。したがって、すべての動きはこの地震と呼応しているのだ。」

■ロードス島―津波との関連

ハカン・ベヤズ氏は、西暦222年にロードス島とタシュルジャで津波が起こった証拠をみつけたと述べ、「ロードス島の東部で起こる大きな地震で津波が発生する可能性がある。そのときこの津波はマルマリスまで到達し、被害を与えるだろう」と続けた。

■災害ボランティアグループ

マルマリス環境ボランティアグループ代表フィリズ・エルサン氏は、地震で不安であると述べ、次のように続けた。「カンディッリ観測所の専門家を含む多くの教授と会ってきた。この地域で地震が立て続けに起こっており、断層のせいで起こっていることが分かった。これを受けて今後おこるかもしれない災害に備え準備を始めた。災害ボランティアグループを作った。AKUTのような多くの組織から手ほどき(ボランティア教育)を受けているの。ボランティア教育のほかは、マルマリスについての情報データを出してもらう予定だ。どの家に何人住んでいるのか?どの家に障碍者がいるのか?医療関係者は十分か?災害時利用できる車はどれか? 誰がどこで任務にあたるのか。このような事がらの回答をリストにしておくつもりである」

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:28405 )