三番目の原子力発電所、第一候補はイーネアダ
2012年11月30日付 Zaman 紙


トルコは増加するエネルギー需要に対応するため、2023年までに原子力発電所を3基建設する予定。

ロシアはメルスィン・アククユで最初の発電所の建設へ取り掛かり、2番目の発電所はスィノプでの準備を進めている。本紙がエネルギー省とトルコ原子力エネルギー機構(TAEK)筋から入手した情報によれば、3番目の発電所としてはクルクラレリ・イーネアダ地域案が出される一方、代替地としてデュズジェ・アクチャコジャがあがっている。送電、配電等の利点のためイーネアダが第一候補として言及されている。

トルコで原子力発電所を建設するため、アンカラ-ナルハン、ベイシェヒル-セイディシェヒル、アクチャコジャ-エレウリ、クルクラレリ-イーネアダ、クル クラレリ-ネヴシェヒル、スィノプ地域が決定された。メルスィン・アククユの地質学、地震学上のインフラ調査が完了している一方、スィノプで発電所を建設予定の国(会社)の選定が続けられている。3番目の発電所についても建設地の決定に向けた作業が行われている。

エネルギー行政筋による情報によれば、3番目の発電所に向けて組織間で文書のやり取りが継続している。文書では、3番目の原子力発電所の建設予定地としてはイーネアダとアクチャコジャが言及されている。建設予定地の電気の送電、配電等の利点のため、イーネアダを発電所建設予定地区の中で第一候補とする情報を前述の関係筋から入手した。しかしながら、以前から言及されていたテキルダー(トラキア)、ドュズジェ、アンカラ等の県の適当な地区も候補に挙がりうる。

エネルギー行政は、一方ではメルスィン・アククユ原子力発電所に向けた対応を加速化させ、他方では2番目の発電所で(採用する)技術問題と3番目の建設地問題に取り組んでいる。この問題に関連して文書のやり取りと会談では、スィノプに建設予定の発電所で(採用する)技術問題が論点となっているという情報を得た。エネルギー関係者の情報によれば、エネルギー省とTAEK間の会談で上がった見解の一つは、2番目の発電所の使用技術がロシア以外の新たな(国の)技術(の採択)である、ということだ。理由は、天然ガスに続き原子力もがロシアに依存した状態にならないようにするためである。2番目の発電所の技術に関して述べられた他の見解は、「ロシアでいい。アククユで経験を積むだろう。(この方が)作業工程はより早くなる」と言うものであった。同行政筋は、2番目の発電所で(採用する)技術問題と3番目の発電所建設予定地は短期間のうちに明確になるだろうと話した。

イーネアダでの建設が計画されている3番目の原子力発電所はブルガリアでも議題に上がっている。一昨日(28日)、アブドゥッラー・ギュル大統領と会談したブルガリアのロセン・プレヴネリーエフ大統領は、この問題を詳しく動向を見守ると話した。プレヴネリーエフ大統領は、二者会談でイーネアダ近くの場所で原子力あるいは火力発電所の建設が議題に上がったと述べた。ブルガリア大統領は、この件に関する詳細な情報を要求していて、解決を模索していると 語った。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:28406 )