アタライ副首相、「流血停止のためなら誰とでも会う」
2012年12月03日付 Zaman 紙


ベシル・アタライ副首相はテロ問題に関して流血を止めるために誰とでも会うこと、あらゆる措置を講ずる準備があると述べた。国民的統合及び親交プロジェクトを確固として続けるとし、「流血を止め、この痛ましい問題を集結させるために誰と会うことが必要であろうとも、どのような措置を講ずるべきであろうとも、どのような方法、メカニズムの中に置かれるのが必要であろうとも、適宜必要な決断を取ることをためらっていないし、これからもためらわないだろう」と述べた。

ベシル・アタライ副首相は、戦略考案研究所(SDÜ)が作成した、トルコのここ10年間における民主化に関する報告書の紹介と考察に関するプログラムに参加し、テロとそれに関連する問題においてあらゆる政治政党と市民社会組織と国民たちと共に有益かつ確固とした解決に向け務め続けていると述べた。

トルコの民主スタンダードの向上とテロを減らすことを目的とする「国民的統合及び親交プロジェクト」を確固として続けていくと述べるアタライ氏は、公正発展党の「2023年ビジョン」の冊子でこの問題において何をおこなうか、個別に扱っているとした。

アタライ副首相は、(法廷での)母語による弁論問題が法律上の是正により解決され、母語を用いた公共サービスへのアクセスをもっと簡便化する作業速度を上げ、治安機関に関する不平を評価する民間組織設置のために「独立した組織監督機関」に関する法案が審議中で近いうちに法制化される、といった諸点を述べた。

同副首相は、「国、国民のために必要な措置をためらわずに講じていく。流血を止め、この痛ましい問題を集結させるために誰と会うことが必要であろうとも、どのような措置を講ずるべきであろうとも、どのような方法、メカニズムの中に置かれるが必要であろうとも、適宜必要な決断を取ることをためらっていないし、これからもためらわないだろう。この問題において野党とより一層の情報共有をおこなう。市民社会との対話を続ける。つい最近、首相が議事を進めた東部および南東部の商工会議所と市場関係者との集まりがあり、意見交換をした。この意味で対話は続いている。この問題において次のことが言える。テロに関する問題においてあらゆる方法を吟味した。それと共にひとつひとつ実行し続けていく。この点において国際的文脈をうかがい、関連する国家の動向を注視する。この問題は今現在も我々が抱える最も重要な問題である」と述べた。

■トルコでパラダイム転換が起きた

会合の冒頭にまず戦略考案研究所長で公正発展党党中央執行委員会メンバーのヤスィン・アクタイがスピーチを行った。民主的解決の流れに触れたアクタイ氏は 、「トルコの民主的解決政策はいつ始まったのか」と問いかけるべきであると述べた。同氏は、トルコの民主化が1946年以降続き、その日以来何回も軍の介入や無数の後見的監督・圧力の下進んできたとした。2002年に政権につき、10年間国を動かした公正発展党の時代も民主化において重要な措置が講じられたと語った。

また、民主的解決政策があらゆる市民の生活において表現と民主的自由を発展させる中で、クルド人やアレヴィー派たちを埒外にせず、クルド人もアレヴィー派も信仰生活に重きを置く人たちも(等しく)表現の自由と民主化レベル(向上)の恩恵を被っているとした。さらに、軍の後見の後退、未解決事件の解明開始、司法の民主化の結果、そのことが、単に保守層のみならず、クルド人を始めとしたあらゆる社会層が恩恵を被ることになっていると強調した。トルコにおいて民主化の名の下に講じられた重要な措置は「国家の否定的で上から目線の態度の終結につながった」とし、「これはとてもはっきりとしたパラダイム転換である」と述べた。

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( 翻訳者:酒井 舜 )
( 記事ID:28436 )