イラン、シリア国境地帯へのNATOミサイル配備について警告
2012年11月26日付 Jam-e Jam 紙
イラン外務省報道官は、トルコがNATOに対し、同国とシリアの国境地帯へのパトリオット・ミサイルの配備を要請したことについて言及し、「この問題はシリア問題の解決の助けとならないだけでなく、むしろ情勢をより複雑で困難なものにするだけだ」と述べた。
イラン学生通信(ISNA)の報道によると、ラーミーン・メフマーンパラスト報道官は、「軍事的手段によるシリア問題の解決を主張することが、地域の混乱と脅威を増幅させている一つの根本的な原因となっている。すべての国、特にシリア情勢に重要な役割を担っている国々は、地域の危機に対して政治的解決方法を模索すべきだ」と述べた。
同報道官は地域情勢に対する西洋諸国の意図、つまり彼らにとってシオニスト体制の安全が優先事項となっていることに注意を払うべきだと強調した上で、シオニスト体制を支援している西洋諸国の煽動と目的に対して注意深く、賢明な対応を取るよう、地域諸国に呼びかけた。
■ NATOミサイルのトルコ・シリア国境への配備は地域戦争の開始を意味
国会の国家安全保障・外交政策委員会の報道官も、トルコがシリアとの国境地帯にNATOのミサイル配備を要請したことに言及し、「NATOのミサイル配備はシリアへの戦争となり、地域を巻き込んだ戦争につながる」と述べた。
セイエド・ホセイン・ナガヴィー=ホセイニー氏はISNAの取材に応じ、「トルコ・シリア国境へのNATOのミサイル配備は、現実にシリアに対するNATOの宣戦布告と見なされる。なぜならば、NATOがもしこの問題に介入するならば、たとえそれがトルコの要請に応え、同国の安全を確保するためだとしても、こうした行為は事実上、シリア政府への戦争行為と見なされるからだ。こうした行為は危険であり、地域を戦火へと引きずり込むものだ」と語った。
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( 翻訳者:8408061 )
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