軍統合本部内に「ソフトな戦争」基地を設置へ
2012年12月02日付 Mardomsalari 紙
軍統合本部のジャザーイェリー副参謀長(バスィージ・防衛文化問題担当)は、同本部内に「ソフトな戦争」基地が設けられる予定だと述べた上で、「この基地は理論的な面で多くの〔精神的〕支えを〔知識人たちから〕得ているが、より実践的な形をとって表舞台で存在感を示すことができるようにするためには、知識人らからの〔一層の〕支援が必要だ」と語った。
イラン労働通信(ILNA)の報道によると、
セイエド・マスウード・ジャザーイェリー革命防衛隊准将は「国営メディア・バスィージ」のサイバー大隊による初めての大会の席上、「ソフトな戦争の領域では、自らの置かれている立場を早急に確認することが必要であり、この分野に〔対処する専門の〕組織の設立が求められている」と付け加えた。
ジャザーイェリー司令官は、ソフトな戦争の領域では組織として動くことが必要だと指摘した上で、「アメリカでは何百ものシンクタンクが、イランを真の敵として観察し、そうした観察に基づいて〔外交・国防の〕システムを動かしている」と述べた。
同司令官はその上で、次のように述べた。「敵は〔イランに対して〕本気で敵意を抱いている。それゆえ、われわれも敵に対抗するにあたって、〔アメリカのシンクタンクと〕同じようなものを作る必要があろう。敵がこの分野で何年も先を行っており、能力も高いことは認めなければならないが、しかしわれわれがもっているようなモチベーションを有してはいない。もしモチベーションを保つことができれば、〔ソフトな戦争で〕敵がわれわれを打ち負かすことは考えられない」。
ジャザーイェリー司令官はその上で、「科学技術の分野では、敵は〔イランが〕新しい科学情報を安く簡単に手に入れることができないよう、またサイバー問題では信頼性のあるインフラを築くことができないよう、邪魔をしている。ところが通信〔技術の普及〕や優秀な人材の募集・移住、そして何世代か前の技術のイランへの浸透については、それを積極的に推し進めているのだ」と指摘した。
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介
されています。)
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:28444 )