12年12月12日、トルコ各地で結婚ラッシュ
2012年12月12日付 Zaman 紙

トルコの幾つもの都市で、12年12月12日の狂乱が起きている。多くのカップルが西暦3000年代まで起こらないこの日付で結婚を望み、婚姻担当官には過剰な業務が発生した。

今日は2012年12月12日だ。時計が12時12分を示したら、さらにこれに12秒を加えたら、次のような日付と時間が現れる。12.12.12.-12.12.12. 世界で何百万人という人々が待ち望んだこの日付は、トルコにおいてもカップルが婚約やプロポーズのために選んだ日である。この日付に結婚することが自分たちに幸運をもたらすと考えるカップルにとって、数字が揃うのは今世紀最後になる。

婚姻局で今日、婚姻ラッシュが起こるだろうことは確実だ。実際、婚姻担当官によると、昨年と比べて申込が4倍になったため、申込者の半数に予約がなされたという。イスタンブルで最も婚姻式が多いのはバージュラル市だ。同市はその日、世紀的な機会を重要視して結婚する 131組のカップルの婚姻を認め、そのうち31組は合同で式を執り行う。ファーティフ市では、婚姻担当官ギュルジャン・トゥファンさんが50件を超える申し込みのうち35件に返答した。今日結婚するカップルのうちの一組が、アリ・ユルトセヴェンさんとオズレム・ユルトセヴェンさんである。アリさんは多くの男性がプロポーズの日を覚えていないとして、忘れられない日を選びたかったと語った。またもう一組は、アイハン・ヴァルルさんとキュブラ・ヴァルルさんだ。この特別な日付が彼らの結婚生活に幸運をもたらすだろうと話すアイハンさんは、「私の前に兄が2008年8月8日に結婚しています。私にも良いめぐり合わせとなりました。この日付は、今世紀で最後の日付ですので、時を逃すことなくすぐに予約をしました」と述べた。プロポーズを計画する人々もまた、この特別な日のために何度もイベント会社の門をくぐり、イベント協力会社「サプライズの妖精」のヤーセミン・バシュさんは、申込みに応えるのに苦労したとコメントする。

イスタンブルのほかにも、イズミル、サムスン、コジャエリ、バルケシル、ボル、デニズリ、オルドゥ、ブルサといった、トルコの多くの都市で12.12.12のラッシュが起きた。オルドゥ婚姻局の婚姻担当官などは、ガラス窓に「定員は埋まりました。無理は言わないで下さい」と張り紙を出す対策をしたほどである。
一方、ここ数年見られた、帝王切開を予定する妊婦たちの特別な日付への願望はというと、今年は減少しているようだ。5月19日病院産婦人科のイェスィム・イシュレゲン医師は、「昨年は希望する患者がいましたが今年はいません。思うに、ようやく人々はより賢くなったのでしょう」と語った。

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:28541 )