湾岸工業化諮問機構:湾岸でエネルギー消費の効率化のためのガイドを出版
2012年12月12日付 al-Hayat 紙
湾岸工業化諮問機構:湾岸でエネルギー消費の効率化のためのガイドを出版
2012年12月12日『アル=ハヤート』
【ドーハ:ムハンマド・アル=マッキー・アフマド】
本紙に伝えられたところによると、有害物排出を抑制する問題に関する湾岸協力会議(GCC6)の計画と歩調を同じくして、湾岸工業化諮問機構(GOIC)は過去5年間のうちに、産業技術援助プログラムによって、金属部門で平均744トン、梱包・包装部門でおよそ709トンの二酸化炭素の排出削減に貢献することができた。
またGOIC総裁アブドゥルアズィーズ・アル=アキール氏が声明で本紙に発表したことによれば、GOICは『GCC諸国における産業用エネルギーガイド』という新たな出版物の最後の仕上げを終えた。それは今後、エネルギー消費の効率化やエネルギー使用効率の改善といった点で、工場の所有者、経営者そして労働者を助ける拠り所となるであろうと期待されている。それに加えて、そのガイドの中には、湾岸諸国のエネルギー情勢に関する重要な情報が含まれている。
さらに総裁は「過去5年間に産業援助プログラムを通じて、GOICは39軒の工場でエネルギーの効率化を進めてきた。そのうち12軒の工場がサウジアラビアに、8軒の工場がカタールに、5軒の工場がアラブ首長国連邦とバハレーンそれぞれに、4軒の工場がクウェートにある」と指摘した。また「加えて、これらの工場はエネルギー消費を7~30%、水の消費を25~80%、廃棄物を4~80%削減することができた。その一方、およそ10~60%の割合で生産性を向上させることに成功した」と明らかにした。
さらに、同総裁は以下のように強調した。「これらの工場でのエネルギー効率化はコスト削減にも貢献した。すなわち、金属部門ではおよそ44万3000ドル、梱包・包装部門では4万2000ドル、プラスチック部門では3万2000ドルのコストを削減した。その一方、電力消費量の節約に関しては、金属部門では約150万kw/h、梱包・包装部門では110万kw/h、プラスチック部門では約20万kw/h節電することができた」
総裁は以下のことを明らかにした。「GOICが行った研究および技術評価は、産業部門におけるエネルギー利用効率の向上およびエネルギーの節約に関して、コスト面での有効かつ大きな機会の存在を明らかにした。しかし、実際に工業施設で働いている労働者たちは、工場の稼働力向上に関する可能性および重要性を理解していない。したがって、情報を用意しそれを普及させることを通して、そして、会計簿や慣行の見直しを通して彼らを継続的に啓発しなければいけない。ここから、工場にとって有益な専門ガイドを準備する考えが生まれたのだ」
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( 翻訳者:今中航 )
( 記事ID:28549 )