PKKに大打撃、シュルナクで32拠点殲滅など
2012年12月15日付 Milliyet 紙


シュルナク県でPKKへの冬の軍事作戦が実行され、PKKの基地32拠点が殲滅された。トゥンジェリ県でもPKKへの大規模軍事作戦が開始された。

シュルナク県のベストレル・デレレル地域で越冬準備中のPKK党員らに対して計画された軍事作戦では、PKKの基地32拠点が発見、殲滅され、60キロの爆発物などが押収された。トゥンジェリ県では越冬準備中のPKKの2集団の制圧に向け、マイナス15度の寒さと所々で50センチ以上に達する積雪の中、航空支援を伴う軍事作戦が開始された。

■シュルナクで32拠点殲滅

シュルナク県のベストレル・デレレル地域で越冬準備中であることが判明されたPKK党員に対し、12月10〜14日の期間で航空支援を伴う軍事作戦が実行された。シュルナク県知事府はこの軍事作戦の結果に関して説明を行った。説明では、第23軍警察国境警備師団司令部がベストレル・デレレル地域で市民から得た情報と通報内容を検討した上で作戦が計画されたことが述べられた。
またPKKがシュルナク市や各郡への襲撃を計画していたこと、トルコ軍部隊と村落警備兵が加わった航空支援を伴う軍事作戦が計画されたことが述べられた。県知事府の説明は以下のとおりである:

「シュルナク郊外のベストレル・デレレル地域で越冬準備作業中のテロリストらに対し、厳しい寒さと気候条件の中で軍事作戦が実行され、PKKの基地32拠点が壊滅状態となりました。また作戦では60キロの爆発物、180キロの液体燃料、650メートルのケーブル、6台の印刷機、手製の爆発物、4台のセンサー、11台のバッテリー、10メートルの安全導火線、大量の各種弾薬類、8袋分の医療用品、大量の薬品類、テロリスト数百人が越冬するのに十分な量の生活用品が押収されました。」

シュルナク県知事府は、PKKは、シュルナクとトルコの発展と成長にとって最も大きな障害となっていると述べ、次のように続けた:「わが県の発展と成長のもっとも大きな障害であり、地域の人々、公務員、治安部隊を標的にし、我々国民が努力と苦労により手に入れた一切れのパンさえも奪い取り、貧しい家庭の子供たちの流血と引き換えに贅沢の限りを尽くす、危険な目的を果たす手段でもある分離主義テロ組織へ向けた軍事作戦は、今後も断固として継続されるでしょう。我々人類に向けたテロ攻撃を排除しようとするトルコ軍の勇敢な姿勢と行動に対し、我々シュルナク市民は大変感謝をしています。」

■トゥンジェリでも、雪と寒さの中での作戦

トゥンジェリ県でも、越冬準備中の35〜40人規模のPKKの2集団を制圧するために今朝6時頃から航空支援を伴う軍事作戦が開始された。作戦には、トゥンジェリ軍警察地方司令部が、またトゥンジェリ第四軍警察旅団司令部から軍警察特別機動部隊と職業軍人らが参加した。

作戦は、50センチ以上の積雪とマイナス15度の寒さとなったトゥンジェリ市クトゥデレスィにあるロジ渓谷とトゥンジェリ-ピュリュミュル間のアラジャクとザーゲの郊外地域で集中的に行われたことが報じられた。攻撃用ヘリ「コブラ」は、PKK党員が発見された箇所を集中的に爆撃した。「コブラ」は特にロジ渓谷の険しい岩場のある地域を標的に、ロケット弾を用いた作戦を展開したことが報じられた。

爆撃後、作戦実行地域にシコルスキー型ヘリコプターで兵士が投下され、陸上からも爆発物に耐性のあるハリネズミ、コブラと呼ばれる装甲車両で部隊が派遣された。あらゆる気候状況に対応可能な装備で陸上派遣された兵士たちは通過ポイントにPKKが仕掛けた爆弾を発見しながら、PKK基地の壊滅を確認した。作戦実行地域ではいまだ砲撃の音や銃声が鳴り響いている。

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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:28574 )