中東工科大、警察の学生への対応を非難
2012年12月19日付 Milliyet 紙


中東工科大学学長は、中東工科大学でレジェプ・タイイプ・エルドアン首相に抗議を行った学生に対して、警察がガスと放水で妨害したことを非難した。学長の説明では、「デモ隊によるいかなる行動も発生しないうちに警察が大量のガス弾を使用し始めたと言われている。中東工科大学と我が国が一刻も早く暴力から解放されるために、まず警察の慎重な行動を望む。警察が抗議活動の権利を行使しようとする学生に対し、暴力を用いることを避け、治安対策をとる際には事件と無関係である学生や職員が被る大きな被害に配慮することの重要性と必要性を今一度強調したい」と述べられた。
中東工科大学学長が昨日大学のインターネットサイト上で行った説明において、前々日にキャンパスで起こった激しい衝突を非難した。説明ではエルドアン首相とトルコ大国民議会のジェミル・チチェキ議長が式典にトルコ科学技術調査機関(TÜBİTAK)側から招待されたと強調し、「トルコ科学技術調査機関宇宙技術研究所建物に向けて行進しようとした約300人の学生集団は、道の途中で隊列を組んだ警察と対峙した。事件が起きるのを防ぐためにそこにいた職員たちは、抗議グループがいかなる行動も起こす前に警察が大量のガス弾を使用し始めたと述べている。一方抗議グループは、警察に石や瓶を投げつけながら対抗した」との表現が記載された。

■学生に向かってガス弾を放った

説明では、警察が使用した大量のガス弾によって教室にいた学生やオフィスで働いていた職員が甚大な影響を受けたとし、「放たれたガス弾が当たった学生たちは負傷し、建物の窓ガラスは割れ、大学関係者の車は損害を受けた。TOMA(暴動鎮圧用車両)とと言われる車両から学生らに放水がなされ、警察が「音響爆弾」を使用したとされる。広域で建物内の授業、研究所、試験などが中止され、教室やオフィスから避難せざるを得なくなった」と述べられた。

■「警察は慎重に行動しなければならない」

説明では、中東工科大学が構内で発生した暴力行為を非難すると表明し、次のように述べられた:「中東工科大学と我が国が一刻も早く暴力から解放されるためにまず警察の慎重な行動を望む。警察が、抗議活動の権利を行使しようとする学生に対し、暴力を用いることを避け、治安対策を取る際には事件と無関係の学生や職員が被る大きな被害に配慮することの重要性と必要性をもう一度強調したい。大学を運営する立場として、暴力を含まず、他者の自由を制限せず、教育・研究活動を妨害せず、周辺に被害を及ぼさない抗議活動を、自由な環境の一部として認識している。わが校の学生らが抗議活動の権利を暴力に依ることなく行使することも必要だと考えている。」

■「警察に関する法的措置」を呼びかけ

中東工科大学卒業生協会、中東工科大学教育者協会、教育労組アンカラ大学支部が行った共同会見で、警察が、政府の政策を批判するために集まった学生らにガス弾と音響弾で攻撃したと述べられた。会見では「政治的な抗議活動が基本的人権として認識され肯定的に受け止められるべきであるのに、我が国では警察の不相応な力の行使が生存権を脅かしている。政府とそれに属する警察組織による全体で7時間におよぶ暴力を非難する。我々はこの攻撃を実行した警察に関して法的措置をとるにあたり、関係者を召集している」と述べられた。

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:28615 )