トルコの新聞購読率は53%、頭に浮かぶ第一の新聞はヒュッリイェト紙
2012年12月23日付 Hurriyet 紙
青:毎日読む、赤:週3~5回、緑:2回以下、紫:読まない
青:毎日読む、赤:週3~5回、緑:2回以下、紫:読まない

ヒュッリイェト紙の「新聞購読および認知度調査2012年」の結果によれば、トルコの都市部では、頻度の差はあれど、通常の(印刷された)新聞を読んでいる人の割合が53%であった。31の県で4500人を対象とした調査によれば、新聞といって、真っ先に思い出す新聞として、ヒュッリイェト紙の名が挙がった。

ヒュッリイェト紙は、新聞読者の新聞を読む習慣を調べるため、毎年「新聞購読および認知度調査を行っているが、2012年の結果が明らかになった。
国際的調査会社イプソスKMGが実施した、対面記述式アンケート方式(PAPI)で行われた調査では、15歳以上で都市部に住む人々のうち、31の県で4500人に話を聞いた。
調査に回答した人々にどのくらい(印刷された)新聞を読んでいるか質問したところ、17%の人が定期的に、ほぼ毎日新聞を読んでいると答えた。週に2~5日新聞を読んでいると答えた人は36%だった。全体で見ると読む頻度に差はあれ、新聞を読んでいる人は53%であった。

■女性と男性で関心が異なる

男性のヒュッリイェト紙読者は新聞の1面、裏表紙(三面記事)、時事に続いて最も関心があるのは、順番にスポーツ面、経済面、コラムであることが明らかになった。女性読者は一面、裏表紙、時事のあとは男性と異なり、文化芸術、芸能三面記事、最後にコラムであることが分かった。

■正しくかつ確かで、信用できる

新聞読者に最も支持されている新聞の一つとして上げられたヒュッリイェト紙は、「記事が正しく、確かで、信用できる」「記事がタイムリーであること」「記事の質がいいこと」などが理由で支持されている事が明らかになった。他の新聞を読んでいる人の13パーセントが、いつもの新聞が見つからないときはヒュッリイェト紙を買うことにしていると話した。この割合の中で若者の比重が多いことが注目される。

■ヒュッリイェト紙読者は先進的

ヒュッリイェト紙の読者の77パーセントは、程度の差はあれインターネットを利用している。毎日インターネットを利用するヒュッリイェト読者の割合はおよそ45パーセント程度。

インターネットを利用しているヒュッリイェト読者の80パーセントは、何らかのソーシャルメディアサイトに登録している。このうち47パーセントは、お気に入りのコラミストを同時にソーシャルメディアを通じても追いかけ、コラムニストの記事を読んでいる。

■最も認知度が高いのはヒュッリイェト紙

あらゆる新聞のなかで、すぐに、ノーヒントで思い出される新聞はヒュッリイェトだった。
・「新聞を読む読まずにかかわらず、都市部の15歳以上の人々」に、スポーツ新聞以外で知っている新聞と言えば、と尋ねたところ、最も多く挙げられた新聞は56.8%でまたもヒュッリイェト紙だった。
・トルコで50%以上の認知度を誇る新聞は2紙、ヒュッリイェト紙とポスタ紙である。
・今回の調査の興味深い結果として、10%以上の人々に知られていたのはたった11の新聞だった。

■ヒュッリイェト紙週末付録

調査によると、週末に発行される付録が新聞を購入するかどうかの決め手になるという。ヒュッリイェト紙の読者は他の新聞の読者に比べて、新聞の付録をより重視しており、メインの新聞と同じくらい付録も関心をもって読んでいる。
週末の付録は自分にとってとても大切なものであると語るヒュッリイェト紙読者の中でも、女性読者の付録への関心が週末に高まる。女性読者は付録で、健康、芸能記事、飲食、星占い、美容―子育て、ショッピングといった記事を男性に比べ、多く読んでいるが、男性は経済、漫画、住宅情報により多くの関心を示している。
ヒュッリイェト紙の付録といえば一番に上がるのは「ケレベッキ(ヒュッリイェト紙の女性向け号外)」だ。

■テレビに続いて2番手

この調査の興味深い結果の一つは、ヒュッリイェト紙は(マスコミの)ジャンルを問わず、知られている。新聞を読む読まずにかかわらず、調査に協力してくれたすべての人に、日々の出来事、重要問題、ニュース情報を得るために、ジャンルを問わず、まず思いつくメディアはと問いかけると、トップスリーがとしてテレビ局の名前が挙がったが、4位はヒュッリイェト紙であった。ヒュッリイェト紙より下の順位に来たテレビのニュース専門局もあった。上位15位のメディアの中には、テレビ局と新聞の他にソーシャルメディアサイトや検索エンジン、そしてウェブサイトが挙げられている。日々の出来事や重要問題やニュースを知るために調査の協力者が上げたメディアの中に「hurriyet.com.tr」が上位15位のなかに入っている。ウェブサイトは、ニュースを追いかける人々にとって、普段利用するメディアといって言及された、一般的なメディア手段の中の一つとなっている

■この調査について

ヒュッリイェト紙の「新聞購読および認知度調査」は毎年定期的に、新聞読者の新聞を読む習慣を明らかにし、新聞のブランド的価値や報道の在り方を調べるために行われている。様々な関心観点で、毎年進化し続ける調査は、2012年は国際的調査会社イプソスKMGによって実施された。
直接対面記述式(PAPI)によって実現された調査では、15歳以上の都市部に住む住民を対象に、NUTS(地域統計分類単位)2の地域、26+5の県で合計4,500人を調査した。サンプル選出にあたっては、トルコ統計局(TUİK)の人口分布に沿ってサンプル計画がつくられた。調査プロジェクトが実施されたのは2012年6月15日から7月20日の間だった。

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( 翻訳者:山本涼子 )
( 記事ID:28657 )