テヘラン臨時金曜礼拝導師「国民は精神的・物質的な資質をもった人物を選ぶべき」
2012年12月22日付 Mardomsalari 紙
テヘラン臨時金曜礼拝導師は、〔来年に行われる〕次期イラン大統領選挙について、「国民は精神的・物質的資質に支えられた人物を選択すべきだ」と述べた。
イラン学生通信の報道によると、アーヤトッラー・エマーミー=カーシャーニーはテヘラン金曜礼拝での説教の中で、「イスラームの目覚め」をめぐる問題について触れた上で、次のように指摘した。
この目覚めは、実を結ぶであろうあらゆる運動がそうであるように、精神的な支えと物質的な支えという二つの支えを必要としている。精神的な支えとは、美徳のことであり、神への関心のことである。人は神への関心を抱きながら行動しなければならず、神以外のものに関心を払うべきではない。そうした場合にはじめて、神の支援によって成果を得ることができるのである。
同師は「イスラーム世界のイデオロギーとはイスラーム主義に他ならない」と指摘した上で、次のように言明した。
このイデオロギーは政治的、経済的、社会的なものであり、世界を運営する能力をもっている。もし社会が正しく運動し、一切の逸脱が生じなければ、これらの運動は実を結ぶだろう。また、現在イスラーム世界の外で起きている運動も、実を結ぶ可能性がある。というのも、抑圧世界が世界を〔抵抗〕運動へと駆り立てるほどの圧制を〔世界中に〕敷いているためである。この運動は前進する運命にある。それは神のスンナ(慣行・法則)なのである。
同師は、工業及び科学技術の分野における西洋の発展について言及し、「西洋は工業及び科学技術を自らのものとし、それらを身につけてきた。しかしその内実は、服を着て〔自分の力や優美さを〕見せびらかしているだけの豚や狼でしかない。この服を彼らからはぎ取る必要がある」と続けた。
同師は、「問題は倫理、信仰、精神的支えであるが、生産や経済も極めて重要であり、それらについても注意を払う必要がある」と指摘した上で、「この国で行われている動きの一つに、次期〔大統領〕選挙をめぐる動きがあるが、以上のことから、国民は物質的・精神的資質に支えられた人物を〔大統領として〕選択すべきである。社会は大いなる団結と結束、そしてイスラームの声そのものである〔ハーメネイー〕最高指導者の声に従って、動く必要がある」と語った。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:8410039 )
( 記事ID:28664 )