34人死亡のウルデレ被害者、悲しみは続く
2012年12月27日付 Zaman 紙


ウルデレで起き、34人の村人が亡くなった空爆から一年がたったにもかかわらず、検察当局もトルコ大国民議会調査委員会も具体的な一歩を踏み出せていない。
政府が用意した12万3千リラの補償金は(遺族らの)銀行口座に振り込まれた状態のままである。補償金に手を付けず、悲しみにくれる遺族たちのただ一つの望みは、事件の責任者が法的に罰せられることである。


シュルナク県ウルデレ郡で2011年12月28日の夜に実行された空爆作戦で、密輸を行っていた34人の村人が死亡した。事件から1年がたったが、検察当局の調査は一向に進んでいない。事件の調査のために設立された議会調査委員会にいたっては未だに報告書の準備さえできていない。

事件後、政府は犠牲者遺族への12万3千リラの補償金の支払いを決定した。補償金は遺族の口座に振り込まれたが、この悲劇的な事件で家族を失った遺族らは、誰も補償金に手を付けていないという。悲しみに暮れる遺族らは、ただ一つの慰めは、責任者が法的に罰せられることであると述べている。

12月28日の空爆で命を失ったユクセル・ウレキさんの母のエミネ・ウレキさんは、政府が用意した補償金はまだ受け取っておらず、受け取ることなど考えていないと明かした。悲しみに暮れる母は、「息子は50リラの稼ぎと引き換えに逝ってしまった。しかし政府が支払った補償金を受け取るつもりはない。訴訟で最後まで争うつもりです。今私には4人の子供がいます。必要ならさらに一人を犠牲にしましょう。しかし事件の追及は決してあきらめません。私は子供をお金で売ったりしません」と述べた。

夫のアブドゥッラフマン・ウレキさんもただ一つの望みは責任者が法的に罰せられることであると強調する。圧力などをかけられたからではなく、自ら望んで補償金を受け取らなかったのだと述べたウレキさんは、「自分の意思で受け取らなかった。人殺しの賠償金は受け取れない」と主張した。

犠牲者の一人、サリフ・ウレキさんの父のオスマン・ウレキさんは、困窮から、子供たちが北イラクに重油を密輸していたと説明した。

父、ウレクさんは「私たちにとって、事件の首謀者が明らかにされることが何より重要だ。首謀者が明らかにされた後に、近親者を亡くした全ての遺族が集まり、補償金を受け取るか受け取らないかを決める。補償金は皆で受け取るか、誰一人受け取らないかだ」と述べている。

この「虐殺」で8人の近親者を失ったジェッバル・ウレキさんも、事件の首謀者が明らかにされること以外の要求はないと述べ、こう付け加えた:

「私たちにとって、この事件で命令を下した人物が明らかになることが大変重要だ。他の人々が嘆き悲しむことの無いように、この首謀者が明らかにされることを望みます。私たちは非常に傷ついています、他の人々には同じ思いをしてほしくない。」

事件で命を失ったメフメト・アリ・トスンさんの父ゼキ・トスンさんも、人命は金銭ではかることなどできない、それほど重要であると指摘する。トスンさんは、次のように述べた:

「一部の人々は、このお金について話をするとき私たちを傷つけ、傷口を広げている。私たちが関係者らから期待しているものが何であるか、彼らが何を明らかにしているのか。私たちがこの国の国民であるならば、この国に税金を納めているならば、兵役の義務を果たしているならば、私たちの子供たちを殺してはならなかった。1年がたったにもかかわらず補償金が問題にされている。私たちの望みは首謀者の発見だ。ロボスキ村にはお金で売られる子供などいないということを、皆に知ってほしい。」

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( 翻訳者:藤田昌弘 )
( 記事ID:28708 )